会社をやめて独立、フリーランスを本格的に目指そうと思っているけど、まだ不安で決心がつかない。
踏み出すきっかけのような事例があれば知りたい。 誰かの後押しとかあるもの?自分の意志だけで決めているの?という問いに私の体験談をお話しします。
踏み出すきっかけとなった言葉を紹介します。
本記事の内容
◆「今度法人化するんだけど、手伝ってくれないかな」
◆「会社でやるより個人でやった方が面白いじゃん」
◆「個人だとこんな面白いことだって出来るんだよ」
◆「独立し始めた時はお金が無くてタコ焼き屋でバイトしたよ」
この記事を書いた人
何とか生き残っています。
会社をやめて独立~フリーランスになるのに自分一人では決断できなかったと思います。
周りの人の言葉に触発され、また勇気づけられたことが大きかったと思っています。
会社をやめる、さらに転職ではなく独立してフリーランスになるって言うことになると勇気がいりますね。
私も40歳を過ぎたところで所属していた会社をやめてフリーランスになったわけですが、大した実績があるわけでもないごく普通のサラリーマンでしたので勇気が必要でした。
不安もあって一人で決断したわけではありません。周りの環境が大きく影響していました。
幸いなことに、仕事上で周りに独立してフリーランスとして、また会社を作って仕事をしている方がいましたので、何となく独立して働くイメージは出来ていたのかもしれません。
一歩踏み出すきっかけとなったのは、そうした
周りのフリーランスの方の言葉の数々
です。
こうした言葉を聞いて、
気持ちが前向きになったり、何とかなるという気持ちになったり
して決断することが出来たと思います。
今回は会社を辞めてフリーランスになるにあたって、きっかけになった言葉、心を突き動かした言葉、決断に繋がった言葉について紹介していきます。
あくまで私の体験談なので、ちょっと自分語り風になってしまうことはご了承いただきたいと思います。
フリーランスへの道①「今度法人化するんだけど、手伝ってくれないかな」
会社員で働いている時に大学や自治体等が開催する就職講座に講師をアサインする仕事をしていたため、就職コンサルタントや人事コンサルタントの方と仕事上ので繋がりがありました。
こうした方達の大半は個人でフリーランスとして活躍されています。
その中の1人の知人が個人事業主から法人化して会社を作ろうとしていました。
その知人は大学での就職講演や就職関連の執筆が主な仕事でしたが、法人化をきっかけに事業の幅を広げていきたいという意向を持っていました。
仕事で同行している時にこうしたプランを聞いたわけですがある時、
「今度法人化するんだけど手伝ってくれない?」
と割と軽い感じで言われました。
突然のことでしたし、どうゆうこと?なぜ私なんだろう?と思いながらも、その時は「面白そうですね!」ということで何となくあいまいな返事をしていました。
この時はのらりくらりとかわして即答を避けましたが、このあと色々考えました。
話を聞いていてとにかく面白そうだし、何かワクワクしている自分がいました。
何よりも、何者でない自分に半分冗談かもしれないけど声を掛けてくれたことが嬉しかったし、光栄にも感じていましたが、自分にはそんな価値があるのかという思いもありました。
このまま副業して手伝うのもありだと思いましたし、会社をやめてまでというのはどうなのかなと、判断を引き延ばしていました。
こうした中、この知人の法人化の準備が進んでいって、その過程でミーティングにも呼ばれて自分なりの色んなアイデアを出したりして、新しい事業の話をしたりしていくうちに、自分も知らないうちにのめり込んでいました。
もう一緒にやっていくことが既成事実のような雰囲気になっていきました。
とにかく面白そうだしワクワクしていたのでもう後戻りできないと、ある時腹をくくって自分もフリーになってまずこの知人と一緒に仕事を進めていこうということを決心しました。
速攻で会社には辞表を出して退職しました。
完全に流れに身を任していたら結果的にこうなったという受け身極まりない、また勢いだけのスタートだったわけですが、始めのきっかけは
「今度法人化するんだけど手伝ってくれない?」
という思わぬ一言だったわけです。これが全てだったわけです。
フリーランスへの道②「会社でやるより個人でやった方が面白いじゃん」
会社員の時代に、会社とまだ取引関係がないあるベンチャー企業の社長と話す機会がありました。会社の人間として会うというよりは一個人として会う感じでしたが、ワンチャン何かあれば、営業として何か提案出来たらいいなという考えもありました。
ちょうどその頃は上記のように知人に声を掛けられてどうしようか迷っていた時期です。
ラフな感じで今会社ではどんな仕事をしているのか、また今後こんなことをやりたいというアイデアの話、社内に提案してやるかフリーになってやるか迷っていることなどざっくばらんに本音で話をしました。
そんな話をしたら、
「そんなアイデアだったら会社でやるより個人でやった方が絶対面白いよ。会社やめて自分でやったら?」
と言われました。
自分のアイデアに特に自信があるわけでも無かったので、社交辞令かもしれないですがこの一言で少しやっていけるかもしれないという前向きな気持ちになりました。
会社の看板ではなく個人で勝負出来るかもしれないと、その可能性はあるんじゃないかと思えたわけですね。
当時を思い出すと何と思いあがった勘違いだったと恥ずかしい気持ちになりますが、当時の正直な気持ちです。
さらにベンチャー企業の社長が言うことだったので心強かったというのも大きいですね。
なんかやれるんじゃないかという根拠のない自信が芽生えたことを覚えています。
フリーランスへの道③「個人だとこんな面白いことだって出来るんだよ」
自分が所属していた会社のOBで現在は独立して書籍の執筆やコンサルタント、プランナーとして学校に色んな企画を提案している知人がいました。
私が所属している会社で仕事を依頼することもありましたが、個人的にも仲良くさせていただき、よく飲みにも連れてっていただいていました。
ある時期、この知人が大手広告代理店と組んで大学での韓国映画祭を開催、スタッフは全て学生でキャリア教育の一環でで企画から運営まで全て行うというプロジェクトを大学と協同で実施することになっていました。
映画際ですので、そこに出演している韓国の俳優も招待されていて、その交渉等も学生がやっているようでした。
この企画の総合プロデューサーとして全体を仕切っており、とにかく凄いな~と思っていました。
私もこの映画祭に招待されて、舞台裏等見学させていただいたりしましたが、学生の動きとか素晴らしく、このイベントがキャリア教育の成果になっていると感じました。
私は当時、学生のキャリア教育関連の仕事もしておりその意味で非常に興味深かったわけです。
イベント終了後、打ち上げで飲んでいる時に学生の活躍に感動したことを伝えて、自分もいつかこんなことが出来たらいいなあという話をしていた時、
「企業だといろんなしがらみもあってなかなか難しいけど、個人だとこんな面白いことを自由に出来るんだよ」
「〇〇君(私)もやろうと思えば出来るんだよ。」
という言葉がありました。
「目からうろこ」とはこのことで、やりたいことを自分の裁量次第でやるというこんな世界があるんだと思いました。
自分は全然力不足だけども、でもいつか自分の将来のキャリアを考える中で、個人このようなことにチャレンジしたいという選択肢が芽生えた瞬間になりました。
このように活躍されている人の姿を目の当たりにして、自分が目指すべきロールモデルが身近にいたということ、そしてこんなことも出来るんだよという一言に心が揺さぶられたことを今でも覚えています。
フリーランスへの道④「独立し始めた時はお金が無くてタコ焼き屋でバイトしたよ」
上記とはまた別で、めちゃくちゃ尊敬している知人というか、勝手に師匠だと思っている人がいました。
独立して起業をされていまして、主に企業の人事コンサルや教育機関でのキャリア教育をされており、数々の実績がありこの業界の界隈では名が通っていた方でした。
会社員の時代に仕事を通じて知り合い、また仕事をお願いしていたという関係でしたが、当時の自分の仕事上学ぶことが多くて、気持ち的にはくらいついてでも色んなことを吸収したいと思わせる方でした。
(でも遠慮してしまってそこまで踏み込めなかったのですが)
割と仲良くしていただいて仕事以外でも色々話す機会があったのですが、一緒に会食している時に独立してまもない時期の話をされました。
「何が大変かって最初はお金のやりくり。
例え仕事を取ってきても実際に入金されるのは数か月先のこともある。
そんな時目先のお金が足らなくて、屋台のタコ焼きでバイトしたんだよ。
朝4時から仕事が始まるんだけど、冬はとにかく寒くてよ~」
とこんな話をされました。
えっ!これだけのキャリアと実績を持っている方が!とびっくりしました。
ていうかそんな話を私のような人間にしてくれるなんてなんと恐れ多いことかと思いました。
この時の話はその後何年も私の頭の中でこびりついており、その後ずっと忘れることはありませんでした。
いざ自分が会社を辞めて自分でやっていこうと考えていた時、この話を思い出して勇気が湧いたことを覚えています。
フリーランスになって苦しいことがあったりピンチになったりした時、バイトをしてでも乗り越えていけばいいんだ、その覚悟を持とうと決心しました。
結局、フリーランス歴10年の中で、一定期間仕事が途切れてしまうとか取引先から入金されないというようなピンチがありましたが、その時もこの話を思い出して、躊躇なくバイトをして何とか食いつなぎました。
普通プライドがあったりすると、バイトをするなんて落ちこぼれてしまったというイメージだと思いますし、周りにもそう思われてしまうのではないかという不安もあると思いますが、私の場合は上記のことがあったので、逆に周りにもバイトのことを人生のネタとして公言しています。
いざとなったら、やれることはたくさんある。
死ぬことはないと確信させてくれたこの師匠に感謝しています。
まとめと関連記事の紹介
以上のように会社をやめて独立する、フリーランスになるということは、結構な決断で自分一人ではなかなか踏み出せないこともあると思いますが、既に独立されている方々の言葉が私の背中を押し、行動に移す後押しになったと思います。
このように活躍されているフリーランスの方との出会いやコミュニケーションは本当に重要だと実感しています。
本当に人との出会いは大きなポイントですね。
そして関わったフリーランスの方々が本当に自分の人生を歩んでいるということ、この点にも強烈な憧れを抱きました。
今になって思うのは、少なからず自分はこんなことがやりたいとか自分の考えやプランをそのような方々に発信していたのが大きかったと思います。
だからこそ、色んな言葉をいただけたのかなと勝手に思っているのです。
最後に、フリーランスという働き方に興味がある方向けに関連記事を紹介しておきます。
一通り目を通していただけると、フリーランスという働き方は何から始めていけばいいのか?仕事を得る方法やメリットやデメリットなどの全体像が見えてくると思います。
参考になれば幸いです。
今回は以上となります。