ワークスタイル

40代~50代の中高年が未経験でマンション管理・コンシェルジュの仕事をやってみた

※当サイトはプロモーションを含みます

40代・50代の中高年だけど副業で未経験から出来る仕事を探している。
マンション管理人・コンシェルジュの仕事に興味があるんだけど実態はどうなんだろう?

という悩みにお答えします。

本記事の内容

◆マンション管理人・コンシェルジュの仕事とは?

◆マンション管理人の仕事への応募から研修まで

◆マンション管理 日常の業務内容

◆この仕事のメリット・デメリット

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
人材・キャリア領域でフリーランス歴10年
本業の傍ら、約1年程ですがマンション管理人・コンシェルジュの仕事を副業のような形で体験しました。
中高年からの未体験領域の仕事チャレンジでしたが、すぐに慣れて快適に仕事をすることが出来ました。

中高年からの仕事選びの現実は厳しく、なかなか良い仕事に巡り合うことが出来ません。

特に未経験の仕事となるとなおさらです。

そんな中で、マンション管理人・コンシェルジュという仕事は中高年で未経験からできる貴重な仕事です。

基本シフト制で勤務日数も限られるので本業にするのは難しいですが、副業・複業、ダブルワークとして上手く時間をやりくりしながら働くのには最適と言えます。

今回は筆者が1年ほどマンション管理人・コンシェルジュの仕事やってみた体験談を紹介します。

この仕事に興味がある方は是非参考にしてください。

マンション管理人・コンシェルジュの仕事内容の基本知識

まずはマンション管理人・コンシェルジュの一般的な仕事内容について解説していきます。

実はマンション管理には3種類あります。

【管理業務主任者】

仕事に就くには国家資格である「管理業務主任者」が必要です。

マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要とされます。

【マンション管理士】

マンション管理人と混同されやすいのですが、法律や専門知識が必要な仕事です。

国家資格である「マンション管理士」が必要です。

マンション管理組合の運営や相談、住民との権利関係調整、また大規模修繕の計画立案などが主な業務です。

【マンション管理員】

マンション現場に常駐します。

■受付業務 
■点検業務 
■立会業務 
■報告連絡業務

などの業務を行います。

住民が快適に過ごせるよう、マンション全体をトータルに管理するのがマンション管理の仕事です。

特に必要な資格はありません。

今回紹介する内容は【マンション管理員】になります。

一般的に「マンション管理人」と呼ばれていますね。

またコンシェルジュという言葉が出てきていますが、こちらについても解説します。

【マンションコンシェルジュ】

マンションのフロント・受付で、居住されている方ののサポートや、ゲストのご案内・対応をするお仕事です。主に高級マンションに常駐し、ワンランク上の接客・対応が求められます。

■メール・お電話の対応
■タクシー・ハイヤーの手配
■ゲストの入館受付・ご案内
■クリーニングの取次ぎ
■宅配便や郵便物のお預かり・発送
■共用施設の予約受付
■カフェやショップでの接客

また、外国の方が多く居住しているマンションでは英語力が求められるケースもあります。

私が経験したのは、上記の【マンション管理人】と【マンションコンシェルジュ】を組み合わせたケースですね。

詳しい業務の内容は後述します。

マンション管理人・コンシェルジュ:仕事への応募から研修まで

この章からは私の体験談になります。

応募から面接

まずマンション管理人・コンシェルジュの仕事をどのように探したかというと、一般的なアルバイト求人サイトです。

私は当時人材・キャリア系のフリーランスで仕事をしており、企業の採用支援や就職支援関連のプロジェクトを請け負っていましたが、その中の一つが終了してしまい、別のプロジェクトが見つかるまでの繋ぎでに何かバイトでもしようか、と考えていました。

中高年・未経験OKで、週2日くらいの勤務でどこかないかと探していました。

そこで偶然見つけたのがこの仕事です。

求人内容を見ると、内勤だし力仕事もなさそうということで気軽に応募しました。

面接は、マンション管理会社からマンション管理業務の委託を受けている会社の担当者でした。

若い担当者でカフェでお茶をしながら気軽な雰囲気で面接を受けました。

接客の経験はあるかと聞かれ、企業への営業経験しかないことを伝えましたが、「大丈夫ですよ」と言ってもらって少し安心しました。

そのあとは、基本的な業務内容の説明と勤務出来る曜日と時間帯の確認が中心でした。

次の日には、採用の連絡があり3日間の研修の案内がありました。

3日間の研修

このマンション管理会社からマンション管理業務の委託を受けている会社が所有する研修施設で研修を3日間受けました。

研修施設があるということでしっかりとした会社なんだと思いました。

研修は、朝から夕方まで昼休憩をはさんで7時間みっちりと行われました。

内容はマンション管理の基礎知識と業務内容、留意点など。

特に力を入れていたのが、マナー研修です。

【コンシェルジュ】という業務もあるため、ワンランク上の接客・マナーが求められているようでした。

挨拶やお辞儀、笑顔の作り方など実戦形式で行われましたが、幸い講師の先生は優しい方でそんなに厳しい指導ではなかったです。

マンション管理人・コンシェルジュ:日常の業務内容

さて、いよいよ本業務となったわけですが、初日は面接をしてくれた方が立ち合ってくれました。

この物件の担当者のようです。

勤務場所は、東京都内のオフィス街から少し離れた大型マンション。閑静で落ち着いたところです。

勤務初日から現場研修期間

この業務は基本ワンオペのようです。

初日から3日は、ずっと担当者が同席してくれて一緒に仕事をしながら覚えていく感じです。

何から何まで初めての経験で戸惑うことも多かったですが、すっと付き添ってくれたので心強かったです。

その後は「独り立ち」とのことでいよいよ一人での勤務となります。

受付につながった部屋があって、そこが執務室になるわけですが、勤務時間は朝8:00から夜10:00までなので、基本はこの場所でずっと一人で仕事をします。

でも受付につながるドアは半開き状態でOK、外から執務室の様子は見えません。

ずっと見られている状態だと気が抜けなくてきついと思いましたが、これならいいですね。

狭い部屋ですが、

ずっとここで誰に見られるわけでもなく仕事ができるなんて快適だな~、

スマホいじったり自分のPCも見れるしやりたい放題じゃない!

と初日から仕事を頑張ろうというモチベーションは内心ありませんでした。

これでいいのか?という感じでしたね。

出だしがこれじゃだめですね。

日常のルーティン業務

日常のルーティン業務はこんな感じです。

①出社したら、それまでの時間をここで過ごしていた警備の方と引き継ぎ。

②受付をオープンします。

③お昼休憩前にマンションを巡回

④1時間のお昼休憩、受付を占めます。

⑤途中、ゴミステーションでごみの整理

⑥夕方休憩前に2回目のマンションの巡回

⑦1時間の夕方休憩受付を閉めます。この時間で夕食を取ります。

⑧勤務終了前にレジ閉め

⑨退勤時間。警備担当の方と交代、引継ぎをします。

⑩警備担当の世間話に付き合い、やっと帰ります。

このルーティン業務の業務に、こんな業務があります。

①マンションエントランスでの受付、窓口業務(入居者、外来者の対応)

・宅急便、クリーニング取次、タクシーの予約、ゴミ処理券や切手等の販売
・留守宅の宅急便など荷物預かり
・マンション住民の問い合わせや相談対応

②管理会社担当からの業務指示への対応

・書類作成などの指示
・掲示物の張り出しなどの支持
・その他問い合わせ対応

③その他の業務

・入居時、退去時の引っ越しの立ち合い
・建物のガス点検や電気工事などの立ち合い
・建物のガス点検や電気工事などの立ち合い
・廊下やエントランスの照明ランプの交換

この他、物件によっては共有スペースの清掃や庭木やお花の手入れ等がありますが、ここでは別の業者に依頼していたので、私はやっていませんでした。

正直、掃除がないのは助かりました。

上記で一番多いのがクリーニングの取次、その次が宅急便です。

これは住民にとって便利なサービスですよね。

でも、ここで大きな問題がありました。

レジ操作が全くの初経験で、なかなか慣れないのです

お金の受け渡しは本当に緊張しました。

なぜこんな簡単な作業がスムーズに出来ないんだろうと、情けなくもなりました。

コンビニとかで店員さんが、素早くレジ操作しているのを見ると本当尊敬します。

そんな心境になりました。

マンション居住者とのやり取り

最初はホテル並みの接客サービスが求められるのかと思っていましたが、個々のマンションの居住者の方は気さくな方が多く、会社の担当からは特にワンランク上の接客は意識しなくてもいいと言われていました。

実際、居住者は、比較的若めのファミリー層が多く気さくで節度のある方ばかりで、接客について何か苦労することはありませんでした。

慣れてくると次第に顔見知りになって気さくに挨拶するようになり、こうしたコミュニケーションを楽しむ余裕も出てきました。

ここで感じたのは今回の仕事は、相手が完全にプライベートな環境でのコミュニケーションということです。

普段本業で行っている仕事上でのコミュニケーションはパブリックな環境でのやり取りです。

ある意味ビジネスパーソンという鎧を被った状態でと接しているわけですが、ここでは人の本当の素の部分というか、そこに触れることになります。

そこがすごく新鮮でこの仕事の面白い部分だと思いました。

ただ会社からは、特定の人に特別な配慮とか、プライベートに深入りしないように、ということは強く言われました。

また、トラブル対応で居住者の部屋には絶対に入らないようにとも言われていました。

年配の居住者で、部屋の電球を変えるのを手伝ってほしいとか、色々依頼されることもあるんですが、全て丁重にお断りしていました。

不公平感があってはいけないということなんですね。

マンション管理人・コンシェルジュの仕事:メリットとデメリット

マンション管理人・コンシェルジュの仕事をして感じたメリット・デメリットを紹介します。

ただあくまで、私が感じたこと、また担当している物件の特徴に左右される部分もあるかと思いますので、その点は差し引いて読んでいただけると幸いです。

メリット

・基本ワンオペで一人作業なので比較的自由度が高い

ワンオペですが、そのために忙しく時間に追われるということはありません。通常のルーティン業務以外はあまりやることはありません。

「そこいるのが仕事」と、会社の担当者が言っていましたが、まさにその通りで、何かあった時にそつなく対応するというのがこの仕事の本質かと思います。

勤務中のほとんどの時間は正直な話、暇です。

ただ何かあった時に迅速に対応する、これが求められています。

空いた時間は、結構自由に執務室で過ごせます。

ぶっちゃけ他の仕事に費やしていたこともあります。ただ何かあったらすぐに動けるようにしていましたが。

・勤務体系は、自分のライフスタイルで選択可能

私は週2日で8:00~22:00という長時間の勤務をしていましたが、他のスタッフは午前中のみ、午後のみとかライフスタイルに合わせて勤務時間を設定していました。

もちろん、他のスタッフの希望勤務日時や物件の勤務体制によりますが、自分の都合に合わせてシフトを組めるのもメリットかと思います。

・中高年の需要が比較的高い仕事

この仕事は中高年やシニアの需要が高いと感じました。

私自身も中高年で未経験という状況でしたが、すんなり採用となりましたし、同じくこの物件で勤務しているスタッフは、40代の女性、50代の男性、30代男性と幅広かったです。

また同じような仕事の求人広告を見ても、中高年歓迎、実績ありと謳っているのが大半で需要が高いと感じています。

結構幅広く臨機応変に住民対応する場面があるので人生経験が多い人の方がいいんでしょうね。

・変化に富む日常

上記で既述したように比較的暇な時間が多いですが、住民への対応やその時々に起こることへの対応は様々です。

予期できないことが起こることもあります。

その分、毎日同じということはありません。

暇な時間は多いですが、退屈しないという意味では面白い仕事といえます。また柔軟な対応力が身につくというメリットもあります。

・感謝される喜びがある

日々の住民対応で、ちょっとしたことで感謝されることがあります。

感謝の言葉がダイレクトに返ってくるというのはうれしいことですね。

この積み重ねが仕事へのモチベーションややりがいに繋がったりします。

デメリット

・シフトは固定のため変更しずらい

上記で解説したように、基本的にワンオペなので、万が一緊急な都合で出勤できないとか、急なシフト変更は難しいです。

誰かがその分を補填しなければならないのです。

勤務に穴をあけることは基本的にありえないので、欠員が出れば誰かがそれを補わなくてはなりません。

マンション住民にとってみれば、管理費の中にこのマンション管理・コンシェルジュンp料金が含まれているので当然のことですね。

・台風や地震などの災害対応も行わなければならない

私はこのような経験はありませんが、過去の話として台風対応は大変だったという話を聞いたことがあります。

土嚢を設置したり、浸水した水の掃き出しなど、このような対応も想定する必要があります。

・マニュアルにない対応をしなければならないケースも

先述のように想定しないことが起こることがあります。

例えば台風や地震、火事や不審火、不審者の対応、住民の急病対応、住民から近隣の部屋へのクレームなどです。

予期せぬ場合問いの対応方法は、管理会社の担当者に問い合わせするなどして対応するわけですが、担当者不在の場合は自分で判断しなければいけないケースもあります。

ただ基本的にマンション管理人・コンシェルジュが自分で判断する権限はありません。

迷うこともあると思いますが、緊急事態にどのような対処をするか?

いつこのような事態に遭遇するか分からないというのも、あらかじめ想定しておく必要があると思います。

マンション管理人・コンシェルジュの仕事:まとめ

以上、マンション管理人・コンシェルジュの体験談を紹介しました。

副業、複業、兼業、ダブルワークといったパラレルワークとしては、いい仕事だと思います。

何よりも中高年になって未経験で始められる仕事としては貴重です。

私の場合、中高年で接客経験、レジ打ち経験無しの状態でもなんとかなりましたから。

こうした仕事への応募については基本的にシフト制の勤務のため、募集については、シフトに空きが生じた時、新規建設マンションの場合と限られてきますので、この仕事に就くにはタイミングが重要となります。

求人自体は主にアルバイト求人サイトがメインでアルバイト・パート求人がメイン、企業によっては準社員や時間限定社員など社員扱いの求人もありますので、転職サイトや転職エージェントも要チェックです。

是非情報収集を継続してみてください。

転職エージェントについては、関連記事を参照してみてください。

また、【マンション管理・コンシェルジュ】以外の仕事に興味がある方は、私の経験になりますが他の仕事に関する体験談を書いた記事があります。

併せて参考にしてください。

今回は以上となります。

-ワークスタイル
-, , , ,