・25卒の就活はいつから始めるべき?
・スケジュール感が知りたい
・具体的には何から始めればいいの?
このような不安にお答えします。
本記事の内容
◆25卒就活全体のスケジュール
◆インターンやイベントを実施する企業側の意図
◆25卒の就活を早期に活動するメリット
◆25卒就活の動き方(3つの時期別に解説)
◆効率的に進めるための25卒向け就活支援サービス
この記事を書いた人
新卒採用の領域では、企業の新卒採用コンサルティングや採用実務に従事しています。
就活生への就活支援活動も行っており、キャリアカウンセリングや大学での就職講座の講師を担当。
また就職支援事業企画開発に関わり、就活生と企業をつなぐ役割を担ってきました。
25卒の就活はいつから始めるべきなのか?
実はもう25卒の学生に向けて、新卒採用を予定している企業は動き出しています。
24卒の採用活動が進んでいますが、それと並行して企業は25卒に向けて準備を進めているのです。
結論から言うと、25卒の学生も今すぐにでも就活を意識して動いてほしいと思います。
ただ、学生生活を優先しながら無理のない範囲からでOKです。
本記事では、25卒に向けた就活の大まかなスケジュールを解説しつつ、大きく時期を3つに分けて、それぞれ何をしていけば良いのかを解説します。
「もっと早く動くべきだった」と後になって後悔しないために本記事を参考にして計画的に就活を進めていきましょう。
25卒就活全体のスケジュール感を俯瞰してみる
25卒就職活動については、新卒採用を予定している企業とこうした企業の採用情報を提供する就職情報会社、また就活生を支援する企業の動きを把握しておくことが重要です。
こうした動きに合わせて、就職活動を控える学生は具体的に準備を進めていくということになります。
全体の流れをスケジュールにまとめてみました。
まずは、下の図をご覧ください。
25卒の就活が本格的にスタートするのが、2024年3月となっています。
(赤枠の部分)
これは、政府によって取り決められた就活ルールというものに従った日程です。
※就活ルールとは?
政府は就職活動の日程について「2025年に卒業する学生の就活ルールについて、広報活動を3月以降、採用選考活動を6月以降、内定を10月以降とする現行日程を維持する」という方針を決定しています。
2024年3月から就職活動が本格スタート、企業に本エントリー(応募)が出来るようになり、また会社説明会も解禁となります。
そして就活ルールに従えば、2024年6月から本選考が開始されるということになります。
以上が就活ルール通りのスケジュールです。
しかし、就活ルールはすでに形骸化しており毎年企業の採用活動は早期化しています。
企業側の本音は就活ルールで定められた時期よりもっと早い段階で25卒の学生と接点を持ちたいと考えてます。
元々外資系企業やベンチャー企業、一部マスコミなどは採用活動の動きが元々早く、早期選考を実施する傾向にありました。
それ以外の企業では、正式な採用活動ではありませんがインターンという機会を活用して学生と接していこうという流れが生まれました。
25卒向けの具体的な企業の早期化の動きとしては、
2023年春ごろから始まるインターンや業界・企業・仕事研究イベント、ビジネス系ワークショップの開催があります。
(青枠の部分)
現在はインターンについては、しっかり実質的な採用活動の一環として認識されるようになってきましたね。
なぜ企業は、早い段階で学生との接点を持ちたいと考えているのでしょうか?
それは、早期であればあるほど意識も高く優秀な学生に会えると考えているからです。
早い段階で、学生に企業のことを認識してもらい、接点を持つことで本選考につないでいきたいと考えているのです。
インターンやイベントを実施する企業側の意図
上記に示したとおり、2023年6月からインターンシップの情報サイトがオープンして、インターンシップの情報が掲載されます。
実質的には、ここから就職活動が始まるといってもいいでしょう。
本来のインターンシップは職業体験という意味合いで、職業教育の一貫という趣旨でした。
その証拠に、例えば大学でも教育の一環としてインターンシップがカリキュラムに盛り込まれており、参加によって単位が取得できるということがありますよね。
ところがこのインターンシップは、企業の採用活動の一環として組み込まれているケースが多いのです。
インターンシップの内容は、業界理解や仕事のケーススタディ体験など、職業理解の一面もありますが、インターンシップに参加した学生を、応募候補として抱え込もうという企業の意図があります。
表向きは採用目的ではないものの、良い学生がいれば候補としてキープしておこうと企業は考えているわけです。
早い時期は表立って新卒採用活動ができないために、このような手段を使って早期から学生との接点を持とうとしているわけです。
これは、新卒採用を予定しているすべての企業に当てはまることでもあります。
まさに本音と建前の使い分けといった状況ですが、企業からしてみれば他社に先駆けて少しでも早く優秀な学生を抱え込もうと必死なわけです。
25卒はインターンシップのルール変更あり(最新情報)
インターンシップに関しては、2025卒就活生からルール変更がありますので、説明しておきます。
2022年4月におこなわれた経団連と全国の大学が参加する産学協議会の要望によって、経済産業省、文部科学省及び厚生労働省は、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正しました。
25卒就活生からインターンシップが採用に直結できるようにルールが変更となります。
これを聞いて、疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
現状はインターンシップが一部採用に直結している状況ではないかと。
実際はこうした状況を踏まえて、実態に合わせた今回のルール変更と言ってよいでしょう。
今回のポイントとしては、「インターンシップで得た情報を採用選考に活用できる」ということでしょうか。
詳細は次の資料を参照ください。
何が変わるの?これからのインターンシップ(採用と大学教育の未来に関する産学協議会)
または、詳細についてはキャリアセンター等で確認してみてもよいでしょう。
25卒の就活を早期に活動するメリット
企業の採用活動の早期化の動きに合わせて、今からでも意識して流れに乗っていきましょう。
成長につながるメリット
学生の側からしても、早い段階で動いていくことには多くのメリットがあります。
・早い段階で企業との接点を持つことで採用情報(早期選考など)が手に入る
・業界や仕事、企業活動について早めに興味関心を持ち知識を得ることが出来る
・グループワークなど後々役に立つ経験ができる
・社会人とのコミュニケーションに慣れる(場慣れすることが出来る)
・同じ時期に動いている他の就活生から刺激を受けモチベーションが上がる
・余裕をもって就活の準備が出来る
何よりも早い段階から動いて色々経験を積むことで、自分自身の成長につながるんです。
早くから動けばそれだけ成長の幅が広がり、他の学生と比べて差がついていきます。
筆者自身も新卒採用に関わっていますが、早くから動いている学生と接してみて実感しているところです。
未知の世界に接してきた経験は人を成長させるものです。
それは接してみると分かるんですね。
ただし、早い段階では、あまり詰め込む必要はありません。
学生生活を最優先して、少しづつ日常のスケジュールに組み込んでいけばいいと思います。
あまり詰め込みすぎると途中で息切れしてしまい、イヤになって全く就活と向き合えなくなってしまった例もあります。
無理のない程度で構いません。
余裕のある就活準備
早い段階から動いていくと、おのずと本番に向けての準備を進めていくことができます。
業界や企業のビジネスの研究、職種・仕事の研究や自己分析は少しでも早く着手した方がよいですね。
就活でまずやっておくべきことについては、下記の記事で解説しています。
その上で、就活軸の設定や、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、自己PRなど、選考試験で必ず聞かれる内容を整理しておくといいですね。
また、インターンやイベントによっては、GD(グループディスカッション)や面接の練習になるような内容もあります。
※グループディスカッションについては、下記記事で詳しく説明しています。
グループディスカッションに初めて参加するのが不安な就活生向け対策ガイド
2023/12/27 グループディスカッション, グループワーク, 就活, 新卒
さらにWeb試験対策(SPI等)もあり、やるべきことが盛りだくさんですね。
2023年3月以前の期間は準備にじっくりと時間を割く余裕がありますので、少しでも早く着手していきましょう。
特に早期選考を実施している企業では、早ければ2023年10月から選考が始まるケースもありますので、それよりも前に準備をしていく必要があります。
それでは時期別にやっておくべきことを深掘りしていきましょう。
25卒就活の動き方(3つの時期別に解説)
25卒就活の具体的な動き方を解説していきます。
就活のスケジュールを大きく分けると3つの期間に分かれると思います。
① 今から~2023年10月くらいまで |
② 2023年10月~2024年3月まで |
③ 2024年3月以降 |
それそれの期間で具体的にどのように動いていくべきか?
あくまで目安になりますが、それぞれ解説していきます。
① 今から~2023年10月くらいまで
・情報収集とビジネスパーソンになる準備をする
・就活の方向性をイメージする
今から2023年10月くらいまでは、具体的な就活対策というよりはビジネスパーソンになるための準備という位置付けが良いと思います。
「社会を知る」「社会人の生き方を知る」「ビジネスを知る」「世の中にある仕事を知る」
そのための活動といって良いでしょう。
ココをスキップして、就活対策だけをしても中々成果が出るまで時間がかかります。
この時期に開催されるインターンやイベントに参加して、ビジネスパーソンに接していきましょう。
まずは、大手就職情報会社が提供しているWebサイトに登録して、インターンやその他イベントの開催情報を手に入れましょう
2023年6月からインターンシップのエントリーが開始されます。
まずは情報収集から始めていくのが良いですね。
気になるインターンシップやイベントがあったら是非申し込んで参加していきましょう。
今回は、2つのイベントを紹介しておきます。
【デアイバ(DEiBA)】株式会社DEiBA_Company
株式会社DEiBA_Companyが運営する【デアイバ(DEiBA)】
一日に4回以上グループディスカッションが練習できて、最大15社の参加企業の中から特別選考スカウトがもらえる就活イベントです。
グループディスカッションの結果を人事が採点し、イベント最後には”自分の順位”、”自分の強みや弱み”、”人事からのフィードバック”が貰えます。
周りの参加学生と一緒にグループディスカッションをやりますので、自分の現在の実力や強みや弱みが分かりますね。
また、当日は参加企業から直接スカウトを受けることもありますので、思わぬ企業との出会いがあるかもしれません。
就活の初期にこのような経験をしておくことが、その後の就活をスムーズに進めるきっかけとなると思います。
「興味がある」「参加してみようかな?」という方は会員登録から始めてください。
【職サークル】株式会社パフ
株式会社パフが運営する【職サークル】というイベントです。
【4Daysインターン│キャリアデザイン短期集中コース│就活ワークアウト】というプログラムが好評で、グループワークを通じて自己分析や企業研究等もできるので、就活全般の力が身につきます。
このプログラムには【お試し版】もありますので、まずは気軽にメンバー登録から始めていきましょう。
詳細については、以下のリンクから【職サークル】のWebサイトに訪問してみてください。
このようなイベントに参加していくと、それだけ採用に関する情報が集まるようになります。
早期での選考などの情報はいち早くキャッチして、本番に向けて有利に進めていくようにしましょう。
・就活支援会社や企業が開催するイベントに参加する
・インターンに参加する(サマーインターン、オータムインターン)
・OBOG訪問・企業訪問をする
・身近な社会人に話を聞きに行く
・業界、仕事研究を行う
② 2023年10月~2024年3月まで
・就活に向けて本格的な準備をする
・自己分析や業界、企業、仕事研究
・就活軸の設定
2023年10月~2024年3月までの間は、引き続きインターンやイベントに参加していくとともに本格的に就活の準備を進めていくことになります。
早い企業では早期選考が始まりますので、こうした情報をキャッチして事も重要ですね。
就活の準備としては、自己分析や業界・企業・仕事研究を進めて、「就活軸」を少しずつ固めていきたいですね。
就活軸については以下の記事を参照してみてください。
どんな仕事をしていきたいのか?どうなりたいのか?何を実現したいのか?将来はどんなキャリアを積んでいきたいのか?といった就活に向けた方向付けをイメージしていきたいのです。
また、近い将来聞かれるガクチカや自己PRの原案を作っておくことも重要です。
ガクチカや自己PRについては以下の記事を参照してみてください。
・就活支援会社や企業が開催するイベントに参加する
・インターンに参加する(オータムインターン、ウインターインターン)
・具体的な就活軸を固めていく
・ガクチカや自己PRを作っておく
・早期選考に対応する
③ 2024年3月以降
・本格的に企業へのエントリー、選考試験対応
・就活のスケジュール管理が重要
2024年3月から本格的に就職活動が解禁されます。
企業へのエントリー、会社説明会への参加、ES提出、選考試験など、就活のスケジュールが怒涛のように埋まってきます。
これに対応するのに手一杯となる可能性が高いので、前もっての準備が重要になってきます。
この時期、特にスケジュールの管理が重要で効率的に進めていくことが成果に関わってきます。
・企業へのエントリー
・会社説明会への参加
・ES作成、提出
・Web試験
・GD、面接
効率的に就活を進める方法(企業からスカウト・オファーを受ける)
25卒向けの学生向けに、今から利用できる就活サービスを紹介しておきます。
スカウト・オファー型(逆求人型)の就職サイト
の活用です。
この就職サイトに登録して自分のプロフィールを作成しておくと、自分に合ったインターンシップ情報はもちろん、早期選考の情報を手に入れることができます。
学生のプロフィールを見た企業から学生にお誘いの連絡が来るという仕組みなんです。
待っていれば自分の興味を持った企業から声がかかるというシステムなので、どんな企業から声がかかるか?
楽しみですよね。
とりあえず動き出すきっかけとしては良いサービスですね。
何よりも効率的に就活を進めることが出来ます。
それだけではありません。
自己分析に役立つ適性検査やキャリア診断、書類作成や面接のサポート等就職支援のプログラムも用意されています。
今回は筆者がおススメする3社に絞って紹介します。
◇おススメできる理由
・運営会社の信頼性:就職支援、就職情報提供の分野では、長年積み重ねてきた歴史と実績とブランドがあり業界内でも高い信頼性を持っている。
・就職支援の実績:大学などでの就活支援講座など実施しており、高品質な就職支援プログラムを持ち、質の高いキャリアコンサルタントが在籍している。
なお、いずれも利用料は無料ですので安心して活用してください。
【OfferBox】株式会社i-plug (アイプラグ)
【OfferBox】は株式会社i-plug (アイプラグ)が運営
国内最大級の逆求人サイト、学生利用率No.1という実績重視の人におススメ
・4年連続学生利用率No.1、就活生の3人に1人が登録
・利用企業数 8,400社以上
・学生のオファー受信率 93.6% (プロフィール入力率80%以上)
・プロフィールは文章だけでなく動画や研究スライド、写真を使って自分を表現することが可能
・適性診断AnalyzeU+を無料で受けることが可能
・企業が学生に送るオファー数に制限あり、きちんとプロフィール確認の上オファー
【OfferBox】が気になったら、まずは会員登録から始めましょう。
【dodaキャンパス】 株式会社ベネッセi-キャリア
【dodaキャンパス】は株式会社ベネッセi-キャリアが運営
「dodaキャンパス」は、学生がプロフィールを入力することで、企業の採用担当者から早期インターンや特別な採用オファーが届く、逆求人型就活支援サービスです。
22〜25卒の登録学生は668,000人を突破。登録企業数は6,800社超
人気企業から業界をけん引する優良企業まで多彩な企業が登録
オンラインで学びの機会を提供するキャリア講座『dodaキャンパスゼミ』
キャリアの専門家による就活に関するアドバイス等dodaキャンパス会員に向けて無料開催
ベネッセが運営するからこその、無料のキャリアイベントや時期に応じた添削サービスなど、成長支援・サポートが充実
毎月15回以上イベント開催
これまでの経験や自己PRなど、「キャリアノート」と呼ばれるプロフィールを入力することで、あなたの魅力が企業に伝わり、自分にあった企業からのインターンや選考に関するオファーが届く。
まずは気軽に登録しておきましょう。
※スマホ専用となります。【dodaキャンパス】アプリをインストールしてくださいね。
まとめ
以上、解説してきたように24卒新卒採用に向けて企業は動き出しています。
インターンなどは採用活動の一環として定着しており、まずはこうしたイベントの情報を得て、積極的に参加していきましょう。
まずはこの流れに乗っていくことが重要です。
その中で、各企業のビジネスパーソンに接して、業界や企業、仕事のことなどの情報を得ることで、次第に就活の方向性が固まっていくことでしょう。
また同じ時期に動いている他の学生と接することで色んな刺激を受けて就活へのモチベーションが上がると思います。
とはいえ、早期の段階では学生生活を充実させてほしいです。
学業や部活・サークル活動などの課外活動、アルバイトもそうですが、こうした活動をやり抜いてほしいですね。
後々に「学生時代に頑張ったこと」を聞かれますから、自信を持って話してほしいのです。
というわけで、スケジュールの合間を上手く活用して、就活に向けた動きをしてほしいと思います。
今回は以上となります。