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Uターン目的で転職する時に面接で転職理由・志望動機はどう伝えるべき?

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今都心部で働いているけど
・実家の事情で地元に帰らなければならなくなった
・結婚を機にパートナーの実家近くに住むことになった
・都会での生活にちょっと疲れた、地方で暮らそうと思う
そこで転職活動を始めたけど転職理由はどういえば良い?
自分の事情を話すだけでいいのかな?

このような不安にお答えします。

本記事の内容

◆Uターン、Jターン、Iターン転職の特徴を理解する

◆応募先企業が聞く耳を持ってくれる転職理由とは

◆納得感のある転職理由、志望動機を構築する方法 ◆Uターン、Jターン、Iターン転職の実現に向けて

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
人材・HR領域のフリーランス歴10年
転職エージェントでキャリアアドバイザーを務め、様々な転職相談に対応してきました。
その中でもUターン転職の相談も多数ありました。配偶者の転勤や家族の事情など状況は様々ですが、面接対応などをアドバイス。成功事例を見てきた経験があります。

転職を検討しなければならない時、個人的に様々な事情がありますよね。

例えば、

「配偶者の転勤に伴って自身も転職することが必要になった」

「家庭の事情で地元に戻らざるを得なくなった」

このような事情で転居を伴う転職の場合、その転職理由は、あくまでも個人的な理由になります。

ただ、転職の面接で転職理由をどう言えばいいのか、迷うところですね。

本音でそのまま伝えてもいいのか?

実際のところは個人的な事情だけを伝えても企業はなかなか納得してくれません。

それでは、何をどう伝えればいいのか?

この点について。記事では転居を伴う転職(Uターン、Iターン、Jターン転職)の場合、転職理由、志望動機の効果的な伝え方について解説します。

面接などで迷わず転職理由や志望動機を話すことが出来ると思いますよ。

Uターン(Jターン、Iターン)転職とはそもそも何か?

まずは転居を伴う転職についていくつかのパターンがあります。
聞いたこともあるかと思いますが、あらためて貴方はどのパターンに当てはまるか、押さえておきましょう。

また転居を伴う転職は、一般的な転職とどう違うのか、その特徴についても触れておきます。

Uターン・Jターン・Iターン転職とは

転居を伴う転職のパターンを見ていきましょう。

Uターン転職

地方から進学や就職で都市部に移って生活していた人が再び故郷に戻ることをUターンと言います。

例えば「長崎県に生まれ育ち、進学を機に大阪の中心地に引越し。大阪で就職してしばらく働いた後、生まれ故郷に戻る」といった感じです。

実家の事情(家族のサポート等)で地元に帰る、また結婚でパートナーの故郷に住むといった理由が考えられます。

Jターン転職

生まれ育った故郷から進学や就職で都市部に移って生活していた人が故郷に近い地方の主要都市に移住することをJターンと言います。

例えば「広島県の田舎で生まれ育ち、進学を機に上京。東京で就職してその後結婚、その後広島の中心部に移住する」といった感じです。

子育ての環境を考えての移住、また実家に戻らないまでも両親のいる実家にすぐに行ける環境で住みたいという理由が考えられます。

Iターン転職

元々都市部で生まれ育ちそのまま就職し、新天地を求めて地方に移住して働くことをIターンと言います。

例えば「東京都23区で生まれ育ち、進学そして就職して働いていたが、田舎での生活に憧れ愛媛県の地方都市に移住する」といった感じです。

田舎の豊かな自然や穏やかでゆったりとした生活を求めて、また地方で何か貢献したいという理由が考えられます。

Uターン・Jターン・Iターンならではの転職の特徴

Uターン、Jターン、Iターンの場合、転職の理由が自身の生活拠点が変わるということが最大のポイントとなるため、
応募する企業の業種や職種については二の次になるケースが多いようです。

移住を機に何かやりたいことがあるという明確な働く目的があれば別ですが、給与面や勤務体系などの条件が合えば、極端な話、どこでもいいかなという声もよく聞くところです。

また転居先が地方都市の場合、都市部と比べると求人自体が少ない場合があります。

そうすると転職先企業の選択肢がそもそも限られているわけで、その中での活動になります。

このような状況の中で転職活動をして、いざ企業に応募するということになった時に面接などで転職理由を聞かれても、個々の事情で移住したからそこで働きたいという理由以外に言いようがないですよね。

繰り返しますが、
移住を機に何かやりたいことがある人はこの限りではありません。

私は転職エージェントでキャリアアドバイザーの経験がありますが、転職希望者の応募書類や模擬面接で想定問答をした際、転職理由を聞いたらやはり個人的な移住の理由を話す人、いやそれしか話さない人が多かったですね。

KyoLive

私は転職エージェントでキャリアアドバイザーの経験がありますが、転職希望者の応募書類や模擬面接で想定問答をした際、転職理由を聞いたらやはり個人的な移住の理由を話す人、いやそれしか話さない人が多かったですね。

こうした事情を転職理由として話したとして、企業側の反応として

「そうなんですね、ご事情はよく分かりました。ようこそわが地元へ!」

といきたいところですが、残念ながらほとんどのケースではそうはいきません。

一番聞きたいのはそこじゃないんですよね。

Uターンでの転職理由・志望動機の伝え方バランス

例えば地元に帰りたいというご自身の事情、希望を伝えること自体は構いません。

でも本来企業が聞きたいのはそれではありません。

それでは、何を転職理由として伝えたらよいのか?

ずばり、転職して「どう働きたいか」という働く上での軸のようなものです。

地元に帰ることだけが目的なのではなく、転職を機にどんな仕事をしていきたいの?ご自身のキャリアは今後どうしたいの?といった部分です。

これを聞かないと入社後意欲的に働いてくれるか判断がつかず、選考で見送りになってしまう懸念が出てきます。

とはいっても、


「そんなことは分かっている!」
「どんな仕事をしていきたいか、自身のキャリアをどうしたいか、が分かっていたら苦労しないよ!」


と思われるかもしれません。

でも応募している企業という相手があることなので、企業側の立場、視点に立つ、ということがやっぱり必須になってきます。

企業が知りたいのはこのようなことです。

・転職を機にどんな仕事をしていきたいのか、ご自身のキャリアをどうしたいのかについてどう考えているのか(転職理由)

・その上でなぜ当社なのか、当社で働きたいのか(志望動機)

自分なりに今後どう働きたいかとか将来のキャリアをどうしたいかということはきちんと考えていたかもしれません。

「でも地元での転職では求人企業も限られてくるし選択肢が少ないこともあって、自分の考えていたキャリア像が叶いそうもないから仕方ないじゃない!」
「そんな原則論言われても」

と反論されるかもしれません。

この点が一般の転職と比べて、Uターン転職ならではの特徴ともいえます。

こんな状況の中でも転職理由を作っていく方法を考えていきましょう。

企業が納得する転職理由、志望動機を構築する方法

転職理由について、本来は今までの仕事内容や経験、スキルを棚卸しながら今後どうしていきたいのかを考え積み上げた上で
求める自身のキャリアと求人内容がマッチしているということを話すのが正攻法です。

Uターン転職の場合、その通りにはいかないこともあるので、まずは応募する企業ありきで逆算していくような感じで考えていかざるを得ません。

Uターンの転職理由・志望動機を事例から考える

例を挙げて解説していきたいと思います。

まずは、以下のケーススタディで、ご自身の性格や仕事内容で接点となる項目を考えていきましょう。

ケース①:今までずっと事務職で働いていた。本当は事務職が良かったが、地元の求人は販売接客系の仕事ばかり。接客販売の仕事でもいいから転職したい。

・事務職でも来客対応はしており、コミュニケーションには自信がある。
⇒自分のコミュニケーションの力を接客の仕事で活かしていきたい。

・部署内の業務を円滑に進めるためにお互い話しやすい雰囲気を作っていった。
⇒この経験を生かして雰囲気の良い店舗つくりを目指していきたい。

・元々学生時代に接客アルバイトの経験があった。
⇒自分の性格を考えると接客の方が強みを活かせそう。

ケース②:今まで施設管理をメインとした仕事で働いていたが、地元で今までのキャリアを活かせる求人がない。元々コミュニケーションが好きなので思い切って、不動産の営業職で応募することにした。

・施設管理の仕事をしている中で顧客との折衝経験がある。
⇒顧客の要望をとことん聞いて解決案を出すことに実はやりがいを感じていた。

・顧客と良い関係となり顧客の要望を聞いて営業につないだことがある。
⇒営業と一緒に提案の時に同席する中で営業の仕事も面白いなと思った。

以上のように、応募企業しようとしている職種や仕事内容を見て、今までの自身の仕事上の経験で接点となる部分を見つけて、そこにフォーカスして転職理由を語っていくという方法です。

上記の例だとこんな転職理由が作れそうです。

ケース①  転職を機に自分が持っているコミュニケーションの力を活かし接客販売の世界でキャリアアップしていきたい

ケース②  転職を機に顧客との折衝力を伸ばして営業としてキャリアアップしたい

以上のように転職理由を話すにあたっては、今までの仕事内容や経験、得意分野や自身の性格など応募先企業の仕事につながる接点や共通点を見つけていくことで転職理由を語ることが出来ます。

志望動機はどう言えばいいか

転職理由が固まったら、その方向性に従って企業を探していくというのが自然な流れではないでしょうか。

ここで重要なのは、転職理由と志望動機が一本の線でつながっている(接続している)ということです。

つまり一貫したストーリーがあると採用担当者の納得感が高くなります。

  1. まずは何らかの事情で転職したいと思って
  2. 転職を機に自分のキャリアをどうしたいかという方向性を考えて(転職理由)
  3. 方向性に沿った企業がないか求人を探してみて
  4. 求人内容がマッチしていてよさそうな企業が見つかって
  5. この企業なら自分の方向性を目指せそうと考え(志望動機)
  6. この企業を志望し、応募した

上記で挙げた例で見てみましょう。

ケース①  転職を機に自分が持っているコミュニケーションの力を活かし接客販売の世界でキャリアアップしていきたい

という方の例を当てはめてみるとこんな感じになりそうです。

この思いをを実現できる企業を探していたら、見つけた会社の募集が接客販売の仕事。
未経験でもOKだし教育制度も充実してそう。将来は店舗のマネジメントも目指せる。
コミュニケーションの力を活かして接客販売の世界でキャリアアップしたいという私の方向性とマッチしている。ここなら目指すキャリアアップが出来そうだ。
また扱っている商品も自分も使っていて関心が高いのでお客様にも深く対応できそう。
さらに企業のことを調べてみると、働き方、勤務体制、給与も希望に合っている。
不明な点は面接で質問するとして、まずは応募してみよう。

いかがでしょうか。

上記の赤字の部分が「志望動機」に当たる部分です。

今回は一つの例を挙げてみましたが、是非貴方のケースに当てはめて、転職理由~志望動機を考えていきましょう。

最後に一つだけ注意点です。

「働き方、勤務体制、給与」が志望理由のメインにならないよう注意しましょう。

本音では最も重要かもしれませんが、志望動機を話す時、まずは自分がどんな仕事をしたいか、キャリアを積みたいかということをメインに話した方がよいと思います。

Uターン転職の実現に向けて具体的な動き方

ここまで、Uターン転職の際の転職理由、志望理由を整理してきました。

いよいよ転職に向けて動き出していこうという段階になった時、具体的にどのように動いていくか、という点について解説します。

結論から言うと、まずは転職エージェントに相談するのがよいと思います。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが担当になり、希望の職種や条件などをヒアリングして、適切な企業を紹介、その後は提出書類や面接対策などのサポートで内定まで並走してくれます。

ますは、Uターン転職に関して本音で相談し、その上で面接などでどのように伝えるか具体的な戦略を一緒に練っていくことができます。

事情を理解してもらった上で相談できるところがいいですね。

特にUターン先が地方になりますと、そもそも求人自体が少ないケースもあり選択肢が狭い中でどのように転職理由や志望理由を伝えるか?という点に苦労します。

その点でキャリアアドバイザーは強い味方になってくれます。

転職エージェントについての詳しい解説(仕組みや利用方法)していますので、以下の記事も参照ください。

まとめ

今回の重要なポイントを最後にまとめておきます。

Uターン転職において転職理由を伝える時は移住の理由ではなく、転職を機にどう働きたいか、自身のキャリアをどうしたいかという視点で話す。

応募企業しようとしている職種や仕事内容を見て、今までの自身の仕事上の経験で接点となる部分を見つけて、そこにフォーカスして転職理由を語っていく。

転職理由と志望動機が一本の線でつながっているということを意識する。

是非Uターン転職を成功させて、新しい生活を手に入れてください。

今回は以上となります。

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