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中高年転職の現実 失敗する人と成功している人の違いについて解説

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今までずっと会社勤めをしてきたが、会社の事情等で転職を考えなければならなくなった。 でも実際この年で転職先などあるのだろうか? 現在の転職事情や可能性について知りたい。

という疑問にお答えします。

本記事の内容

◆中高年の転職事情

◆中高年転職が上手くいかない理由

◆中高年転職のために考えておくべきこと

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
◇人材・HR領域でフリーランス歴10年
◇転職のキャリアアドバイザー、中高年の転職の転職アドバイスを行っています。
◇中高年の転職成功事例を見てきました。
◇自身も50代、今はフリーランスとして生計を立てています。

50代での転職を考えている人は増加傾向にあります。

・企業の倒産や業績悪化、事業撤退などの理由で転職を考え始めた
・企業の希望退職募集に応じることになった
・親の介護が必要で働き方を変える必要が出てきた

こうした理由で余儀なく転職を考えざるを得ないという事情の方も多いでしょう。

最近では業績は良いのに「黒字リストラ」を実施する企業も出てきました。

大手企業など中高年の社員がだぶついる傾向にあり、業績の良いうちに人員構成を改善していこうという動きが広がってきました。

今後もこの傾向は強まるでしょう。

中高年の会社員にとって厳しい時代になりました。

様々な要因で40~50代に差し掛かった年齢で新天地を求める人が増えています。

それでは、40~50代でいざ転職しようと考えても、不安だらけだと思います。

特に一つの会社で20~30年近くずっと勤めて転職経験がない場合はなおさらだと思います。

結論から言うと50代の転職活動は想像以上に厳しいのが現状です。

ただ全く可能性がないわけではありません。

実際に50代で転職を叶えたという事例はたくさんあります。

また最近は転職の形も多様化してきました。情報収集をして多様化した転職に対応することもチャンスを広げる意味で重要です。

中高年で転職を叶えた方にはいくつかの共通点や似た傾向があります。

こうした共通点や傾向を知り、しっかりと対策をすることで成功の確率は高まっていくと思います。

厳しい現実は受け止めた上で、出来うる対策はしっかりと取っていけば、可能性は十分にあります。

時間はかかるかもしれません。でも取りうる手段はあります。

本記事では上記の点を深堀りして解説していきます。

是非一歩踏み出していただき、新たな活躍の場を勝ち取ってください。

中高年転職の現実 最近の転職事情とは?

中高年の転職はさすがに厳しいのではないかと感覚的に捉えている方も多いと思いますが、実際に厳しいのが現実です。

これは今に始まったことではなく、そもそも40~50代での人材採用ニーズがあまりないのです。

企業としても採用するならば、若い人の方が良いという考え方が一般的です。

能力の問題ではなく、社内の年齢構成のバランスや今後の伸びしろはどうなのか、また給与面でも40~50代ともなるとそれ相応の金額が必要だろうということで躊躇するという面もあるでしょう。

また中高年ということは、ある程度仕事のキャリアも積んでいるでしょうし、人によっては会社のポジションを任されているだろうということで、それに見合う立場での採用ということになると、かなり限定的な募集になりがちです。

以上のような理由で、中高年の採用については企業も消極的なため、チャンスが限定的なため厳しい訳です。

ただ中高年になると転職の可能性はないのかというとそうではありません。

企業の中には、長い経験で培ってきたノウハウや、事業を上手く成功させてきた経験、また周囲と上手く連携をとることを可能にする人柄や人間力などを求めている所もあります。

特に中小企業やベンチャー企業で、新しい事業を立ち上げる際に、その会社にはない経験や知識を外部の経験者を採用することで、社員の教育や事業部を固めスタートを切りたいというケースなんかもあります。

またスタートアップ企業では、経験や実績のある人を迎えたいというケースも増えてきていますね。

私自身、人材系の仕事をずっとやってきて、40~50代の転職の成功事例を見てきました。また私自身も50代ですが、周りの知り合いでも転職を果たした人は何人も知っています。

色んなケースを見ているとタイミングが重要ということが分かります。

転職したいという人と採用したいという企業とのマッチングになりますので、その機会が訪れるまでは40~50代という中高年の場合、時間がかかるかもしれないということは覚悟しておく必要があります。

また最近では転職という形ではなくても業務委託という形でフリーランスの立場で新しい仕事に就いた方もいます。

一昔前では考えられなかったことですね。

こうした雇用形態についても正社員に拘らず柔軟に対応することでチャンスは広がります。

厳しい市場の中でもチャンスはあるという話をしてきました。

ただ求職者の側の考え方や捉え方で、上手くいくケースといかないケースがあるようです。

そのあたりをしっかりと押さえて対策をしていくことが大事ですね。

中高年転職の現実 失敗する理由とは?

中高年の転職は厳しいですが、これは市場の問題と求職者側の問題の両面があります。

求職者側の問題とは何か?

ここでは転職が上手くいかない例を挙げて解説したいと思います。

① 勤務条件のこだわりが強い(年収、ポジション、企業の規模)

② 自身の強みが明確ではない

③ 柔軟性がなく変化に対応できるか不安要素がある

④ 行動変容、マインドセットについて懸念される

⑤ プライドが高い、扱いにくいと思われる

⑥ 過去の実績自慢が多い

上手くいかないケースの大半が①のパターンです。

前職での年収にこだわるため条件が合わないというケースがよく見られます。

今までの企業でもらっていた給料を維持したい、また最低でも幾らまでという線を引いて活動しているとなかなかその条件での求人を見つけること自体困難になります。

せっかく良い方向で決まりかけていても、希望年収と企業の提示額が合わずに辞退というケースがよく見られます。

これを繰り返しているといよいよ転職が難しくなってきます。

また40~50代ともなれば、会社の中で課長なり部長なりの管理職というポジションにいたということも多いでしょう。

こうしたポジションにこだわっているとさらに採用の確率が低くなります。

どの会社でも各ポジションは埋まっており、仮にあるポジションの人が退職等で抜けたとしても社内で補えることが可能であれば、わざわざ外部から採用する必要はないということになりますね。

ただ、専門的なスキル等が必要で社内には該当する人がいなければそこで初めて外部からの登用を検討するということになります。

②のケースは、何が強みなのか、得意なのか、専門分野は何か等「何が出来るのか」という点がはっきりしないケースです。

「あなたは何ができますか?」という問いに「部長ができます。」と答えたという笑い話がありますが、象徴的なエピソードですね。

この例で言うと部長は役職なので正確には答えになっていません。

部長としてどんな強みや実績があるのかということを伝えたいですね。

・新しい企画を立ち上げて事業化に成功→事業推進を行うことが出来る
・業績の上がらない部署を1年黒字化した→成果が出るチーム作りが得意

上記のような話の中で、その人なりのマネジメントのメソッドや事業開発のノウハウ等があるのではないかと想像することが出来ます。

上記のような具体的な成果や強みを伝えないと入社後の活躍イメージを抱くことができません。
ここを確信させないと採用に繋がる可能性は薄いでしょう。

③〜⑤については、会社に馴染めるか、社員及びステークホルダーと円滑な関係を作れるかという見極めにおける懸念材料です。

③ 柔軟性がなく変化に対応できるか不安要素がある
→会社の慣習や文化、仕事のスタイルに対応出来ないのでは?

④プライドが高い、扱いにくいと思われる
→社員との軋轢の要因となりがち、上手くやっていけないのでは?

⑤過去の実績自慢が多い
→過去の栄光にすがる傾向があるのでは?

面接などを通じてこのような傾向が感じられた場合、企業もリスクを感じて採用が見送りになる可能性が高くなります。

中高年の転職を成功させるために必要なこと

50代からの転職を上手く進めるためには前章の「上手く行かない理由」の逆の視点で考えていけばいいのですが、もう少し踏み込んでどうすればいいのかという点について解説していきたいと思います。

ポイントをまとめました。

ある程度長期の活動を覚悟する

中高年からの転職活動は長期期化する可能性があります。50代転職の市場は非常に限られた中での戦いであるということ、また自分のキャリアや希望条件に合った募集がいつ出るか分からないということで、タイミングの問題があるということが挙げられます。

そのようなものだという意識で焦らずかつ機会を逃さないという姿勢でやっていきたいものです。

メンタルコントロールを意識する

書類選考の段階で数十社も不採用になってしまうケースがザラにあります。今までの経歴やプライドが踏みにじられるような思いに駆られることもあるでしょう。

書類で不採用になったからと言って全てが否定されたわけではありません。

応募したその時点において求職者のキャリアと企業のニーズが合わなかったという話です。

無駄に自信を失って後ろ向きな姿勢になるとますます気分が落ち込みますかもしれませんが、自分自身で気持ちをコントロールしていって自分を保つことが大事です。

年収ダウンは覚悟する、ポジションや勤務条件ににこだわらない

前章でも書いたとおり年収にこだわると上手くいかないケースがほとんどです。

入社時の企業からの提示金額はある程度妥協する姿勢で行きましょう。

今までどんなに実績がある人でも、転職先の企業でが1年目の社員です。

企業からすれば、まだ成果が出ていない新入社員に大盤振る舞いするのには躊躇があるでしょう。

またはじめからポジションを用意するのも他の社員のことも考えるとこちらも慎重になると思います。

このようなことを理解した上で、仮に入社当初の提示金額が低い数字であっても、入社後に成果を上げて年収アップを勝ち取るという姿勢で臨むのがいいと思います。

また年収のダウンは見越した上で、普段の生活の経費を見直すことも考えていきましょう。

きっと削れるものがあるはずです。

企業規模や企業名にこだわらない過去のプライドは一旦捨てる

例えば今まで大手企業に在籍していてある程度のポジションまで上り詰めた方の中には、そのプライドから企業規模や企業名にこだわってしまうケースを見かけます。

上記に年収へのこだわりもプライドからかもしれません。

仕事に対する誇りは大切ですが、凝り固まったプライドは何の役にも立ちません。

成功を遠ざける要因になりますので、まずは過去の栄光は置いてゼロベースの自分から始める気持ちで臨みたいところです。

印象や人柄は重要なのでセルフチェックをする

組織に馴染むか、周りと上手くやれるかという懸念があります。

面接での態度や姿勢で判断するわけですが、人柄が良いという印象を相手に与えるということが重要です。

上から目線や偉そうな態度、取っ付きにくそうな感じだとその時点でアウトですね。

普段から人と接する時に上記のようなことになっていないかを自身で振り返ってみましょう。

出来れば、周りの人に協力してもらって模擬面接を行うことをお勧めします。相手にどのように映っているか、第3者視点で見てもらうと良いでしょう。

自身の強みを整理する

今までのキャリアの中で、応募先企業で活かせる経験や実績、スキルはもちろん、ご自身の強みは何か?を具体的に説明する必要があります。

言わばご自身の商品価値ですね。

他の誰でもない貴方独自の強みです。

経験や実績ならば具体的な数値が証明になりますが、強みについては定量的に伝えられないので、自分なりの特徴を話せるように深堀りして置く必要があります。

例えばマネジメント力をアピールする際、貴方自身はどのようなマネジメントが得意なのか、具体的に説明する必要があります。

人によってマネジメントの方法は違いますね。貴方なりのマネジメントの方法や特徴、メソッドは何か、深堀していきましょう。

企業の採用担当者が強みを聞いて、その企業で強みを活かしてどのように活躍してくれそうか、具体的にイメージ出来るかどうかがポイントとなります。

自分の市場価値を理解する

上記の項目を振り返ってみたら、次は自分自身の今まで積み上げてみたキャリアが転職市場でどのように評価されるのか?自身の市場価値を客観的に理解しておく必要があります。

自分の市場価値を知る最も手っ取り早い方法は、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーと面談することです。

キャリアアドバイザーは貴方の今までの経歴を見て、様々な企業の求人内容と照らし合わせてマッチした求人を紹介してくれます。

どんな求人を出してくれるか?

これが貴方の市場価値を判断する指標となります。

「結構条件も良い企業があるもんだな」

「こんなに少ないとは!現実は厳しいな」

様々な受け止め方があるとは思いますが、まずは現実の市場価値を知ること、そこからがスタートです。

最初の一歩として、まずは転職エージェントに登録して面談を受けてみましょう。

転職エージェントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

正社員にはこだわらない方法も考慮する

どんな条件で転職したいかのよりますが、最近では正社員ではない働き方を選択出来るようになってきました。

正社員にこだわらなければ、稼ぐ選択肢が増えますしまた正社員を目指すよりチャンスが広がってきます。

本記事は50代の転職をメインテーマにしていますが、参考までに正社員ではない働き方についても触れておきたいと思います。

◆業務委託(フリーランス)

何かスキルがあれば、フリーランスのような立場で業務委託という道もあります。

正社員を目指すことに比べてチャンスが広がるのではないかと思います。

転職を考える前にまずは副業としてチャレンジしてみて、ある程度の稼ぎが得られるようになってから、フリーランスという道を選択するのもありだと思います。

企業としても、正社員として雇用するよりはハードルが下がりますので、最近は特定の業務は業務委託で賄うというケースが増えてきています。

またこうしたフリーランスや副業向けの仕事案件を紹介しているWebサイトも出てきていますね。

主なジャンルとしては
ITエンジニア、Webデザイナー、Webライター等のエンジニア、クリエイティブ系の仕事が多いですが、営業代行等の業務代行やセミナー講師、カウンセラー等の仕事もあります。

ちなみに私も50代ですが、採用関連の業務代行、キャリアカウンセリング、セミナー講師の仕事を業務委託という形で請け負っています。

また、専門性や経営課題への対応経験があれば企業の顧問的な立場での可能性もあります。
例えば次のようなジャンルです。

営業支援・財務支援・新規ビジネス支援・技術支援・海外進出支援・人事支援

フリーランスに仕事案件を紹介しているサイトについては、以下の記事を参照ください。

◆まずはアルバイト等から(掛け持ちも含めて)

取りあえずアルバイトやパートという選択肢もあります。

アルバイトやパートと言えば学生や主婦というイメージがありますが、最近は中高年のアルバイトも見かけるようになりました。

やみくもにアルバイトやパートを選ぶというよりは、キャリチェンジを目指してまずは修業のようなイメージでチャレンジするというのもアリです。

例えば、キャリアチェンジで将来飲食関係で自分のお店を開業出来たらいいなという気持ちがあれば、まずは店舗でホールやキッチンの仕事で現場経験を積んでいくためにまずはアルバイトという形で始めていくという感じです。

あるいはまずはアルバイトで入って、正社員登用の制度があればそれを目指すというのもアリだと思います。

ただ、50代未経験だとアルバイトですら採用が難しいケースもあります。書類選考の段階でふるいにかけられてしまうこともあるので、そこは根気強く応募していく姿勢が大事だと思います。

私自身もフリーランスで人材系の仕事もしていますが、副業のような感じで、また職業体験の意味で全く未経験の分野でアルバイトをしたことがあります。

居酒屋やホテルフロントなど接客の仕事です。

応募に当たってが苦労したこともありますが、あきらめずに応募していくことが大事です。


応募する時期と募集がある時期のタイミングによってチャンスはありますね。

中高年の筆者のアルバイト経験も紹介していきます。

これまでの記事を参照してみてください。

まとめ

中高年の転職は厳しいですが、可能性がないわけではありません。一番良くないのはあまり考えずに勢いで退職を決意して会社をやめてしまうことです。

中高年での転職が上手くいく人、いかない人がいます。

上手く行く人は自分の市場価値を知り、キャリアの棚卸をした上で落ち着いて転職活動をされる方です。

転職に向けて行動変容やマインドセットをするのはなかなか難しいことです。

しっかりと腰を据えて世の中のニーズに適応していけばチャンスは広がってきます。

是非頑張っていきましょう。

今回は以上となります。

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