・面接ではどうしても緊張してしまうので苦手
・緊張を和らげるコツがあれば知りたい
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
◆面接で緊張するのは当たり前
◆面接の本質を理解する
◆意識を相手に向ける
◆接客・営業モードで臨む
◆その他の緊張緩和方法
この記事を書いた人
就活生への面接指導歴10年、また企業の面接官として5000人以上面接した経験があります
自身も緊張体質ですが色々乗り越えてきた経験があります
面接では緊張しますよね。
緊張のため面接に苦手意識を持っている人も多いと思います。
緊張自体は悪いことではありませんので、いかに上手く付き合っていくかということになります。
緊張状態はなかなか自分ではコントロールしにくいのですが、緊張を和らげる方法や考え方はいくつかあります。
実際の面接官でもあり今まで5000人以上の面接を行ってきた筆者が過去の事例や自身の経験も踏まえて解説していきます。
明日から使えます。
是非最後まで読んでいただき、使えるものはすぐに実践して見てください。
きっと面接の風景が変わりますよ。
面接で緊張するのは当たり前
大抵の方は面接でとっても緊張します。
何度か面接の経験を重ねてもやはり緊張するものです。
これは当たり前の現象で、緊張する事自体がダメなのではありません。
緊張している自分を情けなく、恥ずかしく思い、そのせいで萎縮して本来のパフォーマンスができない。
今度上手くできなかったらそうしようと不安になって、それがプレッシャーとなりさらに自分を追い込んで緊張してしまう。
なんてこともあるのではないでしょうか。
その結果、頭が真っ白になって、話そうと思っていたことが話せない、相手の質問内容を忘れてしまう。
こうなると面接どころではありませんね。
そこまでいかなくても、表情が固くなる、口調が単調になるなどの影響がでて本来の自分を出せないということもあるでしょう。
ただ、緊張しているというその事自体で面接の評価が下がることはありません。
面接官もその点は理解していますので、緊張自体を悪いことだと思わないで欲しいです。
誰でも緊張するんです。
面接官の方も実は緊張していることが多いです。
良い人物を採用しなければならないというプレッシャー、また実は面接によって逆に企業全体が評価されるという面もあることを分かっているので緊張しているんです。
そんな素振りは見せませんけどね。
要は緊張している自分とどう付き合うかということです。
まずは面接では緊張はするものだと、割り切って考えていきましょう。
面接の本質
そもそも面接とは何でしょうか。
ちょっと視点を変えて、面接を英語では何と言うかを調べてみると
「interview」なんですね。
「interview」となると言葉から受けるニュアンスがだいぶ変わりますね。
厳密に言うと「interview」は評価のためのインタビューと情報収集のためのインタビューと2種類に分かれますが、ニュアンスとしては相手を知るための行為といってもいんじゃないでしょうか。
面接というと、採用試験であることから一方的に評価がなされるという印象ですが、本質的にはお互いを知る場だということです。
私も現役の面接官ですが、ニュアンスとしては、応募者のことをより知りたい、理解したいということで色々質問をします。
もちろん選考ですから評価を伴いますが、意識していることは相手のことを知りたいということです。
「interview」だと、「面接怖い!」という感覚よりちょっとカジュアルな感じがしますね。
私自身も面接官としての実際の面接の感覚は「interview」のニュアンスに近く本質に近いと思っています。
「interview」なんだ!
と思えれば、面接に対して極度にプレッシャーを感じることも少なくなると思いますし、そんなに気構えなくてもいいんだと気が少しは楽になると思います。
中には、気難しそうで圧をかけてくるタイプ、上から目線の面接官もいますが、本質は同じだと思います。
たまたま面接官のキャラクターがそんなタイプなんだと思えばOKです。
意識を相手に向ける
面接で緊張してしまう要因の一つに、自分のことしか意識が向いていないということがあると思います。
・上手く行かなかったらどうしよう、
・頭が真っ白になったらどうしよう
・つっかえたり噛んだりしたらどうしよう
・相手に気に入られなかったらどうしよう
・言い間違えたらどうしよう
これ全部自分自身の不安ですね。
ただよく考えてみると、面接には相手がいるんです。
相手と話をするんです。
ということは相手とコミュニケーションをとっているわけですよね。
普段人と話すときのことを思い浮かべてほしいんですけど、自分のことだけじゃなくて、相手のことにも意識が向いていないでしょうか。
・楽しく友好的な雰囲気を作ろう
・お互い共感し理解し合えるようにしよう
・会話を通じて相手にも心地よく感じてもらおう
このような相手に対する意識です。
意識していなくても相手と良好なコミュニケーションをして良い関係を作っていこうと思っているんじゃないでしょうか。
面接でも面接官に対して同じような意識で臨んでみましょう。
意識が自分だけではなく相手に向くことで、緊張が溶けることがあります。
一度試して見てください。
緊張が解けるだけではなく、面接自体良い感じで進んでいくことでしょう。
そもそも面接官はあなたを一方的に診断する敵ではないんですね。
でもどうしてもそのような感覚になることがあります。
敵だと思うと身構えますよね、そうすると緊張感が増しますよね。
面接官は、その会社の社員ですので入社したら先輩になるかもしれない人、将来の仲間になるかもしれない人です。
普段日常生活で人と接しているときのように相手相手に意識を向けてみましょう。
接客・営業モードで臨む
相手に視点を向けるという話をしました。
それでは具体的にはどうすればいいのでしょうか。
もし、接客や営業の仕事経験があれば、普段どのような意識で仕事に取り組んでいるか考えてみてください。
仕事の慣れも影響するかと思いますが、自分が緊張しているとか苦手意識があるとか関係なく、まずは目の前のお客様心地よ気分良く感じてもらうように接しますよね。
自分のことよりまずはお客様優先ですよね。
自分のコンディション関係なく、まずは笑顔で接していると思います。
おもてなしの精神で臨んでいるんじゃないでしょうか。
その姿勢をそのまま面接でも実践してみるのです。
面接官のことをお客様だと思って、面接に臨んでみるということを意識して見てください。
接客モード、営業モードですね。
自分のことだけではなく相手に意識が向きます。
相手に意識を向けると緊張はしていてもだいぶ緩和されると思います。
普段お客様のことを思って接客なり営業している姿をそのまま面接で実践してみてください。
面接の印象も良くなり、面接が良い雰囲気で進むかもしれませんね。
こうなると、緊張していることも忘れて相手とのコミュニケーションに集中できるのではないでしょうか。
もし、接客や営業の経験がなくても構いません。
友人や仲間と接している時、もし相手に配慮して同じような行動をとっているのであれば、同様の感覚で、面接の場面で実践してみてください。
その他の緊張緩和方法
最後に、それでもまだ緊張してしまうという方向けに、緊張を緩和する上しれない方法をお伝えします。
それは、面接始まる前の挨拶をできる限り大きな声ですることです。
これで面接に対する不安を払拭できることがあります。
余計な雑念を大声で消し去るイメージですね。
「挨拶で大きな声を出す」と心のなかで決めて、実際に大声で挨拶するんです。
すると小さな達成感が生まれて心が落ち着くことがあります。
ある格闘家のインタビューで、リングに上る前に大声で叫ぶのは、恐怖や緊張を消し去るためだと言っているのが印象に残っています。
私も大学の講演で初めての場所でしかも数百人の大人数の場合、緊張しすぎて足が震えたことがあります。
そこで最初の挨拶を思いきって腹の底から大きい声を出して挨拶しました。
そうすると不思議なことに緊張がスーッと体から抜けてスッキリしたことを覚えています。
こうした経験から、はじめに大声を出すことが緊張緩和に有効なんだと思えるようになりました。
面接でも同じです。
ぜひ試してみてください。
面接の準備を事前に整える
面接で緊張してしまう理由の一つに、事前に準備していないということがあります。
準備していないから、
「面接で聞かれたらどうしよう?」
「深堀されたらどうしよう」
という不安から緊張が生じるのです。
できれば、ある程度想定される質問に関しては準備をしておきたいですね。
面接での質問では、大きく分けると2つの要素に分かれます。
【あなたはどんな人?(ガクチカ)(自己PR)系の質問】
【なぜ当社なの?何がやりたいの?(志望動機)系の質問】
こうした項目については、事前のある程度準備しておきましょう。
以下の関連記事を参照しておいてください。
まとめ
最後に今回のポイントをまとめておきます。
・緊張している、そのことだけで評価が下がることはない
・面接は「interview」と考えると気持ちが楽になる
・意識がすべて自分に向いているから緊張する
・相手に意識を向けることで緊張が緩和される
・面接は接客モード、営業モードで臨む
・挨拶を大きな声でしてみると緊張が解けることがある
・挨拶を大きな声でしてみると緊張が解けることがある
・事前に準備しておくこと
今回は以上となります。