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自己PRとガクチカの違いとは?内容が被ったらどうする?そんな悩みを解決する方法

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・「自己PR」と「ガクチカ」の違いがよく分からない。
・特にエントリーシートで両方求められた時に内容が被ってしまう。同じエピソードで問題ないのか?
・それぞれ具体的にどう書けばいいの?

という悩みにお答えします。

本記事の内容

◆質問の意図が違う

◆エピソードは被っていいのか?

◆それぞれの文章構成(PREP法、STAR法)

◆類似質問

◆効率的に進めるための24卒向け就活支援サービス

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
人材・キャリア領域でフリーランス歴10年
大学の就活対策講座講師、就職アドバイザー歴20年
また企業の新卒採用のコンサルティングにも従事しており選考試験(書類、面接)の実務も並行して行っています

「自己PR」と「ガクチカ」はどのように切り分けて書けばいいのか?

同じような内容になってしまうけどどうすればいい?

このような質問をよく受けます。

確かにややこしくて迷いますよね。

ポイントとしては、企業がどのような意図で「自己PR」「ガクチカ」を聞いているのかを理解することです。

その上で、「自己PR」「ガクチカ」それぞれで自分のどんな特徴や強みを伝えたいのかを明確にすると書きやすくなります。

本記事では企業の質問の意図や自分の特徴や強みの伝え方について具体的に解説していきます。

また、「自己PR」「ガクチカ」それぞれの文章構成についても解説していきます。

記事を最後まで読んでいただくと、「自己PR」「ガクチカ」を書くイメージできると思います。

【ガクチカ】をエントリーシートでそのように書くか?については、以下の記事で詳細を説明しています。

多少被る内容もありますが、こちらも参照してみてください。

自己PRとガクチカの違い:質問の意図が少し違う

「自己PR」と「ガクチカ」は何が違うのか?

結論から言うと質問の意図が違うということになります。

人物像を知りたいという点では同じなのですが、質問を変えることで広い視点で人物を探ることができるということなんです。

それでは企業は、どんな意図をもって聞いているのでしょうか?

自己PR

どんな強みや特徴があるのか?それをどう仕事に活かせそうかをまずは自己申告してもらおう。
どのように考えているのか知りたいからね。
当然その強みや特徴の根拠となるエピソードもしっかり確認しよう。

ガクチカ

力を入れたことのエピソードから、学生の価値観や考え方、行動特性、行動の動機、モチベーションの源泉、性格などを探っていこう。
そして仕事に活かせるか、成長できそうかを判断していこう。

例を挙げましたが、大体こんな感じで「自己PR」「ガクチカ」を聞いています。

企業の意図を理解したところで、それに沿って「自己PR」「ガクチカ」では自分のどんな特徴や強みを何を伝えたいのかを明確にしておくということがポイントになります。

どのように明確にすればいいのか?具体例を紹介します。

自己PR

自分の一番の強みである「周りを巻き込んで目標達成を果たすことが出来る」ということを伝えよう。
それを立証するエピソードは学生時代に頑張った部活で、チーム一丸となって練習できる体制を作った話をしよう。
そして、この力はA社で、営業チームで目標達成をすることに活かせるという話に繋げていこう。

ガクチカ

もう一つ、力を入れた居酒屋でのアルバイトネタを話そう。
バイトし始めはなかなか店長や周りのスタッフにも認めてもらえなかったけど、自分なりに工夫して頑張った結果、今では周りに頼りにされるようになった話をしよう。
このエピソードを通じて、一度取り組んだら絶対にあきらめない負けず嫌いな点とか、自分で考え主体的に取り組んだら、周りからも認められてそれがモチベーションにつながったということも伝えよう。

何となくイメージが掴めましたか?

伝え方の違いを大雑把にまとめると以下のようになります。

「自己PR」→ 自分の考えをダイレクトに伝える

「ガクチカ」→ 採用担当者に読み取ってもらう

こんな感じですね。

企業からすると学生の特徴や強みについて、自己PRでの自己申告の内容だけではなく、ガクチカを聞くことでもっと広く学生の人物像に多面的に触れることができます。

こうした理由で企業は「自己PR」と「ガクチカ」の両方を聞いているんです。

以上のように質問の意図を理解して、それぞれで自分の特徴や強みを伝えていきましょう。

自己PRとガクチカの違い:エピソードは被っていいのか?

結論から言うと、「自己PR」と「ガクチカ」では、出来ればそれぞれエピソードは変えた方が良いです。

採用担当者は多面的に学生のことをより理解したいと思っているため、出来れば別の経験の方がいいですよね。

自己PRでは見えてこなかった要素がガクチカで語るエピソードから見えてくれば、より理解が深くなりますよね。

そもそも人って一言で語れない、そんな単純な存在ではないと思うんですよ。
色んな要素を持っていますよね。

例えば、


・思い立ったら直ぐに行動という特徴がある一方で、繊細で人の気持ちを察することが出来る

・コツコツと積み上げて成果を出していく身長タイプなのに、めちゃくちゃ負けず嫌い

このように人間って、一つの側面だけでは語れないと思うんです。

複数のエピソードを使って、自分の違った側面をアピールしたほうが、より広く自分をアピールできると思います。

その分、企業とのマッチングの確率も上がりますよね。

ただ話せるエピソードがどうしても一つしかない!

このような場合は、一つのエピソードの中で伝えるべき自分に強みや特徴を「自己PR」と「ガクチカ」で分けて展開していきましょう。

例えば、貴方の特徴として、

① 人を巻き込んで目標を達成する推進力がある

② 一度立てた目標に向かってやりきる力がある

としましょう。

これを、サッカー部で活躍したエピソードで語ります。

①の場合→自己PRで使う

・チーム内のモチベーションを上げるために新しい練習メニューを考え部員に提案し実行した

②の場合→ガクチカで使う

・レギュラーを獲得するために、自主的に練習メニューを工夫して、社会人チームにも参加して周りの先輩に聞いて改善、徹底的に弱点を克服した。

このようにサッカー部でのエピソードで「自己PR」「ガクチカ」の両方を伝えることができます。

自己PRとガクチカの違い:それぞれの文章構成

「自己PR」と「ガクチカ」では伝え方が異なりますので、それぞれに合った文章構成だと分かりやすい内容となります。

それぞれどのような構成にしたら良いかのポイントを解説していきます。

よく使われるフレームワークを使っていくと書きやすいと思います。

是非参考にしてください。

自己PRの文章構成ーPREP法

ここでは、PREP法というフレームワークを使います。

PREPとは、「Point」「Reason」「Example」「Point」の略で、物事を伝える時に以下の順番で伝えると、分かりやすい内容になります。

①Point:要点、結論
②Reason:理由
③Example:具体例
④Point:要点、結論

このPREP法を用いて、自己PRの例を当てはめてみましょう。

①Point

まずは結論、要点を簡潔に話します。

「私の強みは◯◯です。」

②Reason

なぜ◯◯が自分の強みだと考えたのか、その理由や根拠を話します。

「と言うのも、学生時代にサークルで◯◯の課題を自分の◯◯という行動で解決したことがあるからです。」

③Example

さらに上記の理由について、具体的なエピソードを話します。

「具体的には、当時サークルが◯◯という状況でした。そこで私はその原因を分析し、解決案を部長に提案、実行することにしました。部員に対しては◯◯という取り組みをしながら、◯◯していきました。
途中◯◯という困難もありましたが、◯◯をすることで解決することができました。」

④Point

最後に最初に話した要点を繰り返します。

さらに経験で得たことなどを追加すると、まとまった内容になります。

「以上のように、私の強みは◯◯で、この経験により◯◯を学びました。」

ガクチカの文章構成ーSTAR法

STAR法というフレームワークを使います。

STARとは「Situation」「Target&Task」「Action」「Result」の略で、この構成で文章を構成すると論理的で分かりやすくなります。

①Situation:概要
②Target&Task:課題
③Action:行動
④Result:結果

このSTAR法を用いて、ガクチカの例を当てはめてみましょう。

①Situation

まずは力を入れたエピソードの概要を簡潔に話しましょう。

全体の概要が相手に伝わると理解しやすくなります。

「私が学生時代力を入れたのは◯◯サークルの活動です。特にサークル全員が一丸となれるチーム作りに注力しました。」

②Target&Task

このエピソードの中での課題点や目標を伝えます。

「私の所属していたサークルでは、経験者と初心者の間の関係が薄くそれぞれで固まってしまう傾向にありました。
この壁をなくしてもっと両者が交流し、チームとして技術的にも底上げして一丸になれるようにしたいと考えていました。」

③Action

課題に対する、あるいは目標に対して、自分がとった具体的な行動や働きかけ、取り組みを伝えます。

「そこで私は、両者が一緒に出来る練習メニューを考え、それについて両者を交えて話し合う場を作りました。
メリットやデメリットを話すように議題も考えて実施しました。
その結果、両者にとってメリットのある練習方法にたどり着き、実践することになりました。」

④Result

最後にその結果や成果を伝えます。更に反省点や学んだことを加えると良いでしょう。

「この結果、両者が一緒に練習する機会が増え、初心者にとってはスキルの上達につながり、経験者にとっては教えることで自分のスキルを見直す機会となりました。
初心者の中でも試合に出場できる人も出てきて、チームも一丸になる事ができました。
この経験を通じて、今ある状況に甘んじるのではなく知恵を絞って実践することで、成果につなげることが出来るということを学びました。」

自己PRとガクチカの違い:類似質問

最後に、「自己PR」と「ガクチカ」の類似質問についても触れておきましょう。

冒頭にも話をしましたが、いずれの質問も学生の人物像を知りたいという点では共通しています。

ただ質問を変えることによって、より多面的に学生を知ることが出来るので、様々な表現で聞いてくるのだと考えてください。

・学生時代に頑張ったことは何ですか?

・学生時代に困難なことや壁にぶつかった経験を教えて下さい。

・またそれを乗り越えた経験を教えて下さい。

・失敗談を教えて下さい。

・チームで何かやり遂げた経験を教えて下さい。

・貴方の強み、弱みは何ですか?

・貴方の長所、短所は何ですか?

このようにちょっと角度を変えて質問をしてきます。

そんな質問が来ても答えられるように、エピソードは出来ればいくつか想定しておいたほうがいいですね。

まとめ

以上、「自己PR」と「ガクチカ」の違いについて、またそれぞれどのように伝えたらよいか、文章構成について解説してきました。

本日のポイントをまとめておきます。

・「自己PR」と「ガクチカ」では質問の意図が違う

・それぞれで伝えたい自分の特徴や強みを明確にしておく

・「自己PR」と「ガクチカ」のエピソードは変えた方が良い

・自己PRの構成はPREP法

・ガクチカの構成はSTAR法

・類似質問もチェックしておこう

今回は以上となります。

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