転職を考えているんだけど、「転職エージェント」で企業を紹介してもらえるサービスがあると広告で見た。
興味はあるんだけどよく分からなくてちょっと不安。
実際にどんなサービスなのか具体的に知りたい。
という疑問に答えます。
本記事の内容
◆転職エージェントとは?
◆転職エージェントの仕組み
◆転職エージェントの機能
◆転職エージェント利用の流れ
◆転職エージェント利用の費用
この記事を書いた人
転職エージェントの運営全般に携わってきた経験があります。
キャリアアドバイザーとして、求職者の転職サポートを行う一方で、求人企業も100社以上担当しており、数々のマッチング事例に関わってきました。
転職と言えば、企業を探す手段として転職サイトやハローワーク等で探すというのが一般的だと思います。
ただ現職で働きながら次の仕事を探すというのは、時間の制約もありかなり大変なことになります。
日々仕事の忙しさで転職しようという気持ちがあっても先延ばしにしてしまったり、あるいは転職そのものを一旦あきらめてしまうということもあるでしょう。
また、どんな企業が次の転職先として適しているのか、また今までの経験がどこまで通用するのか、選考試験を突破出来るのか、不安だらけになることもあります。
そんな時に本記事で紹介する転職エージェントを活用すると、忙しい中でも不安を解消しつつ転職活動を進めることが可能です。
本記事では、この転職エージェントの基本的な仕組みや利用方法について解説します。
まずは転職エージェントがどんなものなのかを理解して、転職に向けて一歩踏み出すきっかけにしていきましょう。
ちなみにこうした転職エージェントは無料で利用できます。
費用の負担がないのはいいですね。
無料って怪しくない?という疑問にも答えます。
筆者も転職エージェントで転職を希望する方のサポートをしてきましたので、こうした経験も踏まえて解説していこうと思います。
転職エージェントとは?概要解説
転職エージェントとは、転職を希望する求職者の代理人(エージェント)とも言えるキャリアアドバイザーが求職者と人材募集企業の間に入って、求職者にとって適切な企業を紹介するというサービスです。
それだけではありません。
書類(履歴書・職務経歴)を作成するにあたってのアドバイスや面接対策もしっかり行い内定までサポートしてくれます。
一人で職探しをするのではなく、キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動をを進めていくというイメージですね。
実際に応募する企業を自分でイチから探すのは大変なことです。
現職で仕事しながらとなると時間も限られてくるのでなおさらですね。
また応募しようと思った企業が、実際どうなのか?自分と合っているのか?自分だけでは判断できないこともあります。
そんな時に頼れるパートナーになるのが、転職エージェントのキャリアアドバイザーとなります。
求職者の志向や条件などをヒアリングして最適な企業を代わりに探してくれる、そして応募の際には選考試験を突破できるようにアドバイスもしてくれるのです。
上記のように様々なサポートがありますが、転職エージェントの利用は求職者については無料となっています。
なぜなら、転職エージェントは、求人依頼をしている企業からの手数料(紹介料)により運営を賄っているからです。
費用の負担はありませんので安心して利用できると思います。
以上が大まかな転職エージェントについての概要となります。
さらに転職エージェントの詳しい内容について解説していきます。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントの仕組みについて解説していきます。
転職を考えている求職者はまず転職エージェントに登録することから始まります。
そこで、今までの経歴や希望する職種や年収などの条件についてのヒアリングがあります。
一方で人材募集をしている企業も転職エージェントに登録(求人依頼)を行っています。
転職エージェントには求人を依頼している企業のデータベースが豊富にあるのです。
企業の求めている人材要件やポジションについてのヒアリングが行われます。
転職エージェントの役割は、求職者と求人を依頼している企業との間に入り、それぞれヒアリングした内容を元に両者をマッチングする架け橋ということになります。
この関係を図式にまとめてみました。
上の図のような仕組みで転職エージェントは運営されています。
転職エージェントの機能
転職エージェントの機能としては、キャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザーと2種類の機能があります。
それぞれ詳細を解説します。
キャリアアドバイザー
転職エージェントに登録すると、まず担当コンサルタント、キャリアアドバイザーと呼ばれる人が求職者一人ひとりの担当になります。
基本的にキャリアアドバイザーと二人三脚で就活を進めていきます。
キャリアアドバイザーとの面談では求職者の志向や希望条件、また職歴・経験や強みについて確認をしていきます。
それだけではなく転職についての不安や悩みなどにも向き合い相談に乗ってくれます。
その上で、転職エージェントに登録されている求人企業の中から、求職者に適した企業を紹介してくれます。
「貴方だったらこんな企業が合っていると思いますけど、いかがでしょう?」
「この企業は最近求人が出たばかりなんですよ」
「この企業はウチだけが扱っている非公開の求人で、貴方の経歴なら紹介できます」
以上のような感じで企業の求人票を出してくれます。
紹介された企業についての質問や疑問にも答えてくれます。
自分だけで求人サイト等を見て企業を探しても
・数ある求人に中から適した企業を見つけるのは難しい
・どの企業が自分にとって適切な企業なのかが分からない
・良い企業が見つかっても、実際に受かる可能性があるのか不安
という懸念がありますね。
そこはキャリアアドバイザーが求職者の希望条件や今までの経験やスキルと企業の求める人材要件を元に豊富な経験を元に適切な組み合わせを判断して、マッチングする可能性が高い企業を紹介してくれるのです。
そして企業の説明を聞いて、応募しようということになったら、説明会や面接などの日程調整もキャリアアドバイザーがしてくれます。
また事前に面接対策など選考試験のフォローもしてくれることもあります。
さらに企業に応募する際は、求職者へのヒアリング内容を元に推薦状を作成し求職者に代わって事前に企業に対してアピールもしてくれます。
これは嬉しいサポートですね。
リクルーティングアドバイザー
キャリアアドバイザーの他にリクルーティングアドバイザーという存在があります。
人材を採用したい企業を開拓する役割、そして求人依頼のあった企業に対して、その企業の募集要項、事業内容や仕事内容はもちろん、求める人材像や企業の社風や社員の特徴など詳しくヒアリングしていきます。
こうした企業独自の情報はキャリアアドバイザーにフィードバックされ、求職者に有益な情報として伝わることになります。
求人票や募集要項といった情報では掴めない、企業の内部の情報や本音の部分が分かるというのは大きなメリットだと思います。
またキャリアアドバイザーからの情報を元に、企業に求職者を推薦するのもリクルーティングアドバイザーの大きな役割です。
転職エージェントの機能まとめ
以上のように、キャリアアドバイザーの持つ求職者の情報とリクルーティングアドバイザーが持つ企業の情報を組み合わせることで、求職者と企業と両者にとって適切なマッチングが可能になるということなんです。
自分の担当が決まっているという点で、色々と相談しやすいと思います。
転職エージェントによっては、このキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザー両方を一人で兼ねているケースもあります。
このように一人が兼ねている場合は情報が集約されており、より精度の高いマッチングが可能です。
転職エージェント利用の流れ
それでは、こうした転職エージェントを利用する流れについて解説していきます。
STEP1 各社Webサイトから登録
まずは転職エージェントを運営している企業(人材紹介会社)のWebサイトから登録をします。
ほとんどの企業で登録フォームがありますので、フォームにある内容に必要事項を記入をしていけば登録完了です。
登録が完了すると、担当者から「面談・カウンセリング」の日程について連絡が来ます。
電話かメールのパターンが多いようです。
STEP2 面談・カウンセリング
担当のキャリアアドバイザーとの「面談・カウンセリング」となります。
事前にアンケートのような書類に記入することがあります。
ここでは今までの経歴やスキル、希望の職種や条件等を記入していきます。
この書類の内容を元に、それぞれの項目について詳しいヒアリングが行われます。
ヒアリングは和やかな雰囲気で進みますのでリラックスしながら話せると思います。
あまり構えずに本音で話した方がよいと思います。
STEP3 求人企業の紹介
ヒアリングをした内容を元に、求職者に適している、合っていると思われる企業を紹介されます。
企業の人事担当の代わりにキャリアアドバイザーが企業説明をしてくれます。
熱心なキャリアアドバイザーは、どんな点が合っているか、企業に入社したらどのように活躍できるかというところまで踏み込んで解説してくれます。
さらに企業についての疑問点や不安な点等もぶっちゃけ質問も受け付けてくれます。
STEP4 志望企業へ応募
紹介された企業に応募するかどうかが決まったら、キャリアアドバイザーに伝えます。
後はキャリアアドバイザーが履歴書・職務経歴書などの書類及び求職者の推薦文を提出します。
書類提出前には、履歴書や職務経歴書の内容についてキャリアアドバイザーがチェックをして必要に応じて添削などのアドバイスがあります。
STEP5 書類選考
まずは提出した書類(履歴書、職務経歴書、推薦文)を元に書類選考が行われます。
書類選考が通過となれば、次回選考となる面接の日程調整に入ります。
STEP6 面接
いよいよ面接となります。
面接前に必要に応じて模擬面接などの対策を講じます。
選考試験の結果はキャリアアドバイザーから伝えられます。
STEP7 内定・条件交渉
複数の面接の日程調整は引き続きキャリアアドバイザーが行います。
内定が確定した場合、その企業に入社の意思があるかどうかの確認が入ります。
その前に給与や勤務地その他条件交渉については、キャリアアドバイザーが企業との間に入って行ってくれるケースがあります。
STEP8 入社
いよいよ入社が決まりました。
入社手続きについては、求職者と企業が直接行うことになります。
上記過程で残念ながら不採用になった場合は、その理由のフィードバックを受けることが出来ます。
是非次回に活かしましょう。
転職エージェント利用の費用は?
転職エージェント利用には費用が発生するかどうか?
こんなに色々とサポートしてくれるのならそれなりにお金かかるよね、と思われるかもしれません。
ところが求職者は無料で転職エージェントを利用することが出来ますので費用負担は一切ないのです。
ではなぜ求職者は無料で利用できるのか?
無料で転職エージェントは運営をやっていけるの?と思われるかもしれません。
転職エージェントは、契約している求人企業に人材を紹介し入社が決まった際に、求人企業から支払われる紹介料(成功報酬料)によって運営を賄っているビジネスなんです。
求人企業が全てのお金を負担しているので求職者がお金を負担するということはないということになります。
求人企業からしてみると、人材募集の際は高い広告費を支払って候補者を集め、選考試験を行って候補者を絞っていくわけですので、一人の人材を採用するのにお金と労力が必要となります。
転職エージェントに依頼すれば、入社は決まるまで費用はかかりませんし、また候補者を個別に紹介してくれるので、その分の労力を省く頃が出来て効率的な採用が実現できるというメリットがあります。
入社が決まって初めて紹介料が発生するので、多額の費用をかけて広告を出しても採用できなかったというリスクを抑える事ができます。
以上のような理由で、求職者は安心して無料で転職エージェントを利用することが出来ます。
おすすめの転職エージェント(タイプ別)
転職エージェントは数多くあり、どこを利用するか迷うところもあると思います。
今回は、エージェント経験者の筆者が求職者のタイプ別に代表的な転職エージェントを紹介していきます。
20代で社会人歴3年未満【第二新卒】の方、既卒で正社員を目指す方
こちらに該当する方は以下の記事で詳しくまとめていますので参照してください。
また、関連記事も参照してください。
未経験領域の転職を目指す方
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まとめ
以上、転職エージェントの概要について解説してきました。
転職エージェントを活用した転職は有効な手段として一般的になってきました。
転職サイトでは見つけることが出来ない優良な非公開の求人の存在が魅力だと思います。
まずは行動することが成功への近道だと思います。
今すぐの転職は考えていないという方も、転職エージェントで相談すると自分の市場価値はどれくらいあるのか、どんな求人が待っているのか、という目安が分かるだけでも一歩前進することが出来ます。
まずはあまり深く考えないで気軽に転職エージェントのWebサイトから登録の手続きをしてみることをオススメします。
それでもちょっと不安だな、という方のために、転職エージェントのメリットやデメリットについての記事を参照してみてください。
今回はここまでとなります。