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30~40代の転職で失敗したくない!キャリアがあるからこその落とし穴とは?

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・ある程度キャリアも積んで初めての転職を考えている。現職ではそれなりに実績を積んできたし成果もだしてきたが、現職の会社しか知らないので転職して活躍できるのか不安。
・失敗しないためにどんな事を意識しておけばいいのか知りたい。

という悩みに対して、筆者の転職体験も踏まえ解説します。

本記事の内容

◆実績があり能力が高くても必ずしも転職先で本領を発揮できるとは限らない理由

◆私自身が初めての転職で感じたこと、学んだこと【体験談】

◆転職の落とし穴にはまらないために

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
現在は人材・HR領域でフリーランス歴10年
過去に転職経験があります。初めての転職は、管理職になってある程度実績も積んでからでした。
転職先では企業文化の違いに苦労しました。
また人材業界でキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーとして、転職希望者のサポートをしていましたので、転職事情は理解しています。

ミドルの方で初めての転職の場合、転職先企業で前職のように活躍できる人がいる一方でなかなか本領を発揮できない人も少なからず見受けられます。

前職で実績を残し成果も出してきたはずなのに、なぜ思う通りに結果を残せないのか?

考えられる理由がいくつかがあります。

大まかに言うと、例え同じ業界であっても、会社ごとに環境が違うということが大きな要因です。

この環境の違いを理解することが活躍できるかどうかの鍵になってきます。

キャリアアドバイザーとして様々なケースを見てきた筆者が、この環境の違いを具体的に解説します。

また筆者自身も転職を経験しており、自らの体験談も交えて紹介します。

転職後起こり得るケーススタディを事前に理解しておくことで、転職の際の心構えや行動について備えることが出来、活躍できる状況を作っていくことが出来ると思います。

また面接の際にどのように自身をアピールする時にも役に立つと思います。

転職の落とし穴:実績があり能力が高くても必ずしも転職先で本領を発揮できるとは限らない理由

前職でどんなに優れた実績を残し成果を出してきた方でも、転職先で期待されたほどの本領を発揮できず、転職が失敗したと捉え自信をなくしてしまうケースがあります。

能力があり優秀なのになぜこんなことが起こるのでしょうか。

結論から言うと会社ごとに環境が異なるということが大きな要因と言えます。

活躍できるかどうかは、転職先で求められている能力やスキルがあるということが大前提となりますが、この環境の違いに対してどのように対応するかということで変わってきます。

環境の違いによって、どんな事態になるかということについて具体的に解説します。

会社独自の風土や価値観に違和感を感じてしまい、なかなか受け入れられない

会社にはそれぞれ経営者の考え方や経営方針があり、また長い期間の中でその会社なりの価値観や文化といったものが培われていきます。

その会社の「常識」のようなものですね。DNAと言い換えてもいいかもしれません。

つまり会社ごとに当たり前と思われている「常識」が違うわけです。

一見同じような業界で似た事業を行っていても、企業の内部を覗くとこうした違いがあるわけです。

仮に1社で長年働いていると、その1社の常識しか知らないということになります。

これが転職により、他の企業の中に入るとまず違和感を感じてしまうことがあります。

特に前職で実績がある方はそれなりに、会社に対して誇りを持っていたことでしょう。

そうするとなおさらいきなりは新しい会社の価値観や文化を全ては受け入れがたいということになりかねません。

前職の企業と転職先企業、どちらの常識が正しいということはありません。

それぞれの会社の個性なのですから。

それは頭では理解できるけど、なかなか腹落ちしないでモヤモヤするということがよくあります。

転職先企業の社員は自分の会社の会社の常識が全てと思っているわけですから、お互い何も変わらなければずっと平行線ですね。

そうすると、小さな違いがだんだん広がっていき、社員とのコミュニケーションに違和感が生まれ、仕事が円滑に進まないということがあります。

「郷に入れば郷に従え」という諺ではありませんが、ここは自分自身がマインドチェンジをしなければ何も変わりません。

なぜそのような文化が育ったのか、なぜそのような価値観なのか、社内でコミュニケーションを取ってヒアリングを重ねて理解することが重要だと思います。

今までの仕事の進め方や社内ルール等が違うということを受け入れられない

価値観や文化以外でも、仕事の進め方や業務フロー、社内独自のルールが違うことがあります。

これは会社の歴史に中で積み上げられた結果出来たものですので、会社ごとに異なっていてもおかしくはありません。

転職した後に、現場に配属されるとまずはこの違いの壁にぶつかることになります。

その会社のやり方を目の前にして

「前はこうしていたのに」「なぜこんなことをやっているのか理解できない」

と思うことも少なくないでしょう。

ついつい、こうした方がいいのでは?と会社に提案してしまうことがあるかもしれませんが、お互いの背景が違うので、すぐには受けれられることはないでしょう。

ここでお互いの亀裂が入ると、その後仕事がやりにくくなる可能性があります。

良い方向に行けば、業務改善に繋がって成果になることもあると思いますが、それはお互いの信頼関係が出来てからの話です。

また役職ごとに求められる役割が違うということもあります。

例えば同じ課長職であっても、業務の範囲や権限が異なっていたりします。

まずは、社内で積極的にコミュニケーションを取りながら会社の業務の進め方やルールをきちんと把握し、イチから覚える姿勢で望むことが重要となってきます。

また役職ごとの役割についても何が求められているかを理解して、まずは順応していくことが求められます。

今まで培ってきた組織の中のコミュニケーションやマネジメントのやり方が通用しないことがある

ミドルでの転職の場合、転職先でいきなり部下を抱えるということもあるかと思います。

また他部門と社員と協力していくこともあるでしょう。

こうしたコミュニケーションやマネジメントについて、前職のやり方をそのまま踏襲してしまうと上手くいかないケースが良くあります。

思うように動いてくれなかったり、協力をしてくれない、また多少の反発もありぎくしゃくしてしまい、その結果部門の成果に繋がらないという結果になります。

「以前はそれで上手くいっていたのになぜ?」

ついつい、

「彼らのやり方、考え方がおかしいのではないか?」

「何で分からないんだろう?」

と他責にしてしまうこともあるかもしれません。

そうした人たちは冒頭に述べたその会社の価値観や文化のなかで育ってきていますし、社員の採用方針や社員教育のあり方も前職の企業とは違っています。

社員の層も違うんだという大前提に立って、まずは相手を理解することから始めなければなりません。

上記①、②を踏まえた上でコミュニケーションを取っていく必要があります。

キャリア転職の落とし穴:私自身が転職で感じたこと、学んだこと【体験談】

私自身も初めての転職は35歳の時でした。前職では営業部門の課長職でしたので、転職先でも同様の待遇で採用されました。

さらに同業でしたので、転職する時はそんなに不安もありませんでした。

入社前にも、配属先支社の担当役員や部門長の方ともミーティングをしており、その時点では名にも違和感を感じていませんでした。

しかし、入社して実際に現場に入って見ると、一見同じ営業部門の仕事なのですが、色々と前職と異なる点がいくつもあり、

「えっ?なんで?」

と感じることがたくさんありました。

細かい違いはたくさんあったのですが、主な違った点を紹介します。

風土や価値観

前職は比較的自由で社員の自主性を重んじている社風で、縦の関係もフランクな感じでした。

一方転職先は体育会系という程ではないですが、上下の関係は厳格な感じでした。

細かいことですが、前職は役職関係なく「~さん」と呼んでいましたが、転職先では「~課長」「~部長」と呼ぶのが常識となっていました。

昔ながらのゴリゴリの営業会社という雰囲気で、前職しか知らない私にとってはカルチャーショックでした。

以前と比べると、堅苦しく感じられ息が詰まるような毎日、馴染むのに苦労しました。

当初は違和感しかありませんでしたが、自分を無理やり合わせる形で何とか対応してきたのを覚えています。

社内ルールや役割

当たり前ですが、社内の様々なルールや習慣も違いました。社内のルールは覚えて粛々とやるしかないのですが、正直言って無駄に感じることも多かったです。

「こうした方がいいんじゃないですか?」

と提案したこともありますが、その時は時期が早かったようです。

当然ながらあまりいい顔はされませんでした。

また同じ課長職としての転職でしたが、求められる役割が違うということもありました。

転職先では課長職となると一つの会社の経営者の様な感覚で全てを厳しく管理するという形でした。

振り返ると前職では課長職の役割が緩かったし権限もそんなに多くなかったと思います。

ここは自分の足りない点として素直に他の管理職の方から課長職としての在り方を学びました。

部下のマネジメント

部下のマネジメントや教育面は最も異なっていました。

前職は新卒でも中途でもかなり厳選して採用していましたので、社員のレベル感はある程度担保されていました。

転職先では例外を除くとまずはアルバイトから入社し、契約社員→正社員と登っていくスタイルでした。

そのためレベルやモチベーションはバラバラで、当初は苦労しました。

「えっ?ここから教えなきゃいけないの?」

というところから始まり、どのように戦力化するのかという点については手探りでやっていました。

またアルバイトということで使えなければカットしても仕方ないという風土があり、その点はどうしても馴染みませんでした。

「ちゃんと見極めて採用すべきじゃないか」

と内心思っていましたが、これを言うと会社批判になってしまうそうで、敢えて触れることはありませんでした。

学んだこと

転職して一番考えたことは

「前の会社ではこうだったのに」

何か違和感を感じると毎回内心ではこう感じていました。

でもそれを口にすることはありませんでした。

転職先企業の社員にとっては、私の前職がどうだったということは関係ないということは認識していたので、言ったところで何も解決しないのです。

「前の会社ではこうだったのに」

というのは私の主観的な「感情」でしかありません。

この感情を切り離して目の前の事をやっていかなかければならないのですが、正直マインドチェンジには少々時間がかかりましたし、ストレスにもなりました。

大切なのは、

まずは沸き起こる感情を切り離して、会社の全て(社員も含め)を受け入れて日々業務を実行するということ

そして少しずつ、その会社の歴史や背景を理解して自らマインドチェンジを図っていくということ

だと思います。

こうした過程を経て、会社との信頼関係が少しづつ醸成されていった後、例えば業務改善や新しい事業企画等の提案がスムーズになるのではないかと思います。

転職の落とし穴にはまらないために

これまで、ミドルからの転職で上手くいかないケースを紹介してきました。

最後に、いざ転職しようと考えた時にどのように対策しておけばいいかについて触れていきたいと思います。

採用選考試験での面接官の意図を理解する

上記の記事のように、採用候補になっている人が、能力や実力があったとしても、入社後に現場で上手く馴染めずにに本領を発揮できない可能性があるということは、採用担当者も認識しています。

そのため選考試験で、こうした懸念を払拭できるかどうかを確認していきます。

①会社独自の文化や価値観、仕事の進め方や社内のシステムに適応できるかどうか

②配属先部署の中で、周りの社員と円滑なコミュニケーションが取れるかどうか

③その上で成果を出すことができることを期待するキャリアがあるかどうか

事前にこうした採用担当者の懸念にどう応えていくのか、自らの経験や人柄を交えて考えていくとよいでしょう。

転職先候補企業の「見えない」情報を入手する

今回取り上げた会社の風土や価値観、ルールやシステム、社内の人間関係等は事前に何かしらの情報があれば、対応しやすいですよね。

しかし企業のHP、転職サイトや求人票の情報を見ただけではなかなか実情を把握できません。
実際は面接のときに質問をして確認をしていくのですが、あまり面接で根掘り葉掘り聞くのも印象が良くないので、出来るだけ事前に情報を集めておきたいですね。

最もこうした情報を持っているのが、転職エージェントのリクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザーです。

特にリクルーティングアドバイザーは企業にスキルや実績の他、企業の風土や価値観とのマッチングをスムーズにするために要件を細かくヒアリングしていることが多いと思います。

キャリアアドバイザーはこうした情報を元に、求職者がこうした要件に合っているかどうかを確認するわけです。

特にミドル以降の転職では、こうした要件に細かくマッチングするかどうかが、採用が成約するかどうかのポイントとなってきます。

転職エージェントではこうした情報の宝庫ですので、ミドルでの転職を成功させるために有効に活用したいものです。

転職エージェントについては以下の記事で詳細を解説しています。

おススメの転職エージェントの記載もありますので参照してみてください。

また関連記事も是非参照ください。

まとめ

ミドルからの転職では、前職と転職先企業の環境の違いがあるということ、その環境の違いを認識して適応しておくことが成功の鍵と言えます。

このように感じてしまうことがあるでしょう。

とても厄介ですが、マインドチェンジしていく必要があります。

転職活動においては、こうした環境の変化に適応できるということを是非アピールしていきたいところです。

今回は以上となります。

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