ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)で、取りあえずスーパーでのバイトネタで書こうとしたけど、アピールできるほどの仕事をした自信もないし実際にどう書いたらよく分からない。
そんな悩みにお答えします。
本記事の内容
◆なぜガクチカを聞くのか?採用担当者は何を知りたいのか
◆手順①スーパーの業務で何をどのように頑張ったか?を振り返る
◆手順②なぜ頑張ったのか?理由を振り返る
◆手順③何を学んだかを伝える
◆スーパーでのアルバイトをガクチカで書く手順のまとめ
この記事を書いた人
大学での就職講座の講師や就活カウンセラー歴15年、3000人以上の就活生をサポートしてきました。
企業の採用コンサルティングや実際の採用選考に携わっていて、採用する側の視点を伝えています。
「エントリーシートでガクチカは何を書こうか迷っていたんだけど、とりあえず自分なりに頑張ったスーパーでのアルバイトにしようかと考えている。結構長い期間やっていたし、それなりに周りの人からも信頼されていたと思うんだけど、何か特別なことをしているわけじゃないし、大丈夫かな?と不安に思っている。」
という貴方!
そんな心配いりません!
採用担当者はなぜガクチカ(学生時代頑張ったこと)を聞くのか、何を知りたいのかという意図を理解することで解決出来ます。
本記事では、スーパーでのアルバイト経験を効果的にガクチカに落とし込む手段を解説していきます。
本記事を参考に自信を持って学生時代頑張ったこと(スーパー編)を完成させてください。
なぜガクチカを聞くのか?採用担当者は何を知りたいのか
多くの企業でエントリーリートや面接で「学生時代頑張ったこと(ガクチカ)」を聞いています。
どんな意図で聞いているのでしょうか?
結論から言うと、学生の性格や意識、価値観、姿勢や行動パターンを知りたいのです。
なぜか?
会社で働く姿をイメージしたい、職務適性を判断したい、成果を出せそうな資質を持っているか、また組織の文化に合うかどうか見極めたいからです。
採用担当者は、必ずしも華やかで唯一無二のすごい実績や成果を求めているわけではありません。
もちろんこうした実績や成果があればいいと思いますが、採用担当者の視点はそこではありません。
何を考えてどう頑張ったかという過程を重視しています。
その過程の中にその人なりの個性が見えるからです。
スーパーのアルバイトで、一見同じような仕事をしていても、業務に対する意識や姿勢、考え方は人によって違いますね。
・几帳面な性格でコツコツと仕事の段取りを考えて早く出来るように工夫をしている人
・人に喜ばれるのが好きで笑顔で明るくお客様に接しようと考えている人
・みんなで頑張るのが好きでスタッフ同士のチームワークを意識している人
色々個性がありますよね。
その個性を知りたいのです。
学生時代頑張ったエピソードを通じて、自分の性格や意識、価値観、姿勢や行動パターンを伝えることが出来れば、きっと採用担当者の心を動かすことが出来るでしょう。
それでは具体的にどのようにスーパーでのアルバイト経験を書いていくか、考えていきましょう。
ガクチカ(スーパーのアルバイト編):手順① スーパーの業務で何をどのように頑張ったか?を振り返る
通常業務をコツコツ頑張る毎日の中で、
「特別に何を頑張ったかと言われても、何も浮かばないよ」
というように思われるかもしれません。
でもちょっと振り返ってみてください。
自分なりに何か考えて工夫をしてみたり、改善をしたなど取り組んだことはないでしょうか。
どんな取り組みをしたのか
例えばですが、スーパーのアルバイト経験者でこんな取り組みをしている人がいました。
・レジで少しでもお客様を待たせないように、処理スピードを上げる工夫をしてみた。
・レジを効率よく回すために、他のレジにもお客様を回すように声掛けをしてみた。
・品出しが効率よく出来るように業務の段取りを工夫してみた。
・鮮魚コーナーの清掃が早く終わるように業務の優先順位を工夫してみた。
・社員さんが仕事をやりやすいように事前準備に工夫をしてみた。
・休憩時間などパートの方に声掛けしたりして良い人間関係を作るようにしていた。
・新人が入ってきたら、迷わず業務出来るように業務の手順書を作ってみた。
いかがでしょうか。
過去に自分が取り組んだことを思い浮かぶことが出来ましたか?
思い浮かんだら次の手順に入ります。
さらに深堀していきましょう。
どんな課題に対してどう取り組み、その結果は?
よく考えてみたら、貴方なりに取り組んだのはきっと理由があるはずです。
何か問題や課題を感じることがあって、何とかしようと自分なりに考え行動した結果、状況が改善された、ということではないでしょうか。
これをちょっと分解してみます。
① 課題の発見
② 解決に向けた行動
③ その結果
上記の取り組み例の中から当てはめてみます。
上記の取り組みの中で、
レジを効率よく回すために、他のレジにもお客様を回すように声掛けをしてみた。
の場合です。
課題:特定のレジに行列が出来てしまって効率が悪い。
解決に向けた行動:並んでいるお客様を分散させるために、空いているレーンに誘導するようお客様にアナウンスをする提案を店長にした。
結果:店長にOKもらって実践してみたらお客様の行列が分散化され効率的にレジ処理が出来るようになった。
上記のように、3つのポイントをまとめていくと、あなたが取り組んだことが分かりやすくなります。
ガクチカ(スーパーのアルバイト編):手順② なぜ頑張ったのか?理由を振り返る
ここまでで貴方がスーパーのアルバイトの中で具体的にどのようなことに取り組んできたのかが明確になってきたとします。
さて、ここからが重要です!
そもそも貴方はなぜ課題に気づいて解決への取り組みをしようと思ったのか?
貴方の行動の動機です。
ここに貴方の性格や価値観、考え方等の個性が隠されています。
なぜそうしたのか?
例えばですが、スーパーでアルバイトをしている様々な学生の事例をランダムに書いてみました。
・お客様に快適に買い物をしてもらいたい。
・お客様からの感謝の言葉がやりがいに感じる。
・自分の工夫で店が上手く回せるようになったというやりがいを感じたい。
・先輩スタッフや社員さんに認められたい気持ちがあった。
・自分がなんとかしなきゃという気持ちが強かった。
・チームのみんなで一緒に頑張れることに喜びを感じる。
・何か目標を決めて達成感を感じたい。
・頼られることに喜びを感じる。
・他の同僚に負けたくない。
このように貴方が取り組んだのにはきっと動機があるはずです。
自分の中では無意識にやっていたことかもしれません。
でもここが重要なので、当時の状況を思い浮かべて自分なりに分析してみてください。
そしてその時の思いを言葉にしてみてください。
採用担当者はこうした動機から学生の個性を感じ取ります。
例えば、こんな感じ。
・人のために役に立つことに喜びを感じる人
・感謝やありがとうの言葉を受け取るのがモチベーションにつながる人
・周りに認められたい承認要求がやる気に繋がっている人
・リーダーシップを取ることが得意ですぐ行動できる人
・コツコツ積み上げることが得意で粘り強い人
・目標達成の気持ちが強い人
・人への気配りや配慮が出来てよい関係を作れる人
・負けず嫌いでやりぬくのをあきらめない人
・チームで何かを成し遂げるのがやりがいな人
こうした個性が伝わらないと採用担当者は人物評価の判断が出来ません。
だからこそきちんと伝える必要があるのです。
ガクチカ(スーパーのアルバイト編):手順③ 何を学んだかを伝える
最後にこうした取り組みを通して、「何を学んだのか」というところまで伝えて行きたいですね。
取り組んだ過程で、すんなりと行かなかったことがあったでしょう。
初めは上手くいかないこともあったかもしれません。また壁があってなかなか進まなかったことがあったかもしれません。
でもそれを乗り越えてきたのなら何か学びがあったのではないでしょうか。
この学びについても是非考えてみてください。
スーパーでのアルバイトにおける取組を通じてどんなことを学びましたか?
・コツコツと愚直に取り組んでいけばコツが掴めて上手く出来るようになる
・まずは行動することで状況を変えることが出来る。
・常に相手のことを考えて行動していけば信頼関係を築くことが出来る
・絶対にあきらめないと信じて行動すれば何とかなる
・挨拶も笑顔もまずは自分からすることでよい関係が築ける
ここに挙げたのは過去に学生から聞いた事例の一部です。
こちらを参考に何を学んだのかをまとめておいてくださいね。
ちなみに苦労したり壁にぶち当たってもそれを乗り越えた経験、そこから学んだことは採用担当者が本当に聞きたい内容です。
以上、スーパーでのアルバイト経験をどのようにガクチカに落とし込んでいくかについて解説してきました。
まずは、自分なりにガクチカを作成していきましょう。
【24卒】【25卒】別に、自分なりに作ったガクチカ(スーパー編)をアウトプットする方法
今回学んだ内容は、具体的な企業への応募につなげていきたいですね。
早速自分なりに内容を考えて作成していきましょう。
ただ、作った内容が実際に応募書類や面接の場面で企業にとって刺さる内容なのか?
不安ですよね。
というわけで、事前に第三者に内容を見てもらって評価を得るということも大事です。
とは言っても「誰に見てもらうの?」
という疑問もあると思います。
24卒就活生は自分が作った内容はどこで見てもらう?
結論から言うと、まずはキャリアセンターの就職カウンセラー等に見てもらうのがいいと思います。
最終学年になって、なかなか行きにくいという面もあるかと思いますが、勇気を出してキャリアセンターに行って相談してみましょう。
その他の手段としては、就活エージェント(新卒紹介)を利用するのも有効だと思います。
就活エージェント(新卒紹介)については、以下の記事で紹介していますので、併せて参照してください。
就活エージェント(新卒紹介)では、キャリアアドバイザーとの面談を通じて自分に適した企業を紹介してくれます。
自分が作成した内容が応募企業に本当に刺さるのか?受けるのか?評価されるのか?
応募企業のことをよく知る担当のキャリアアドバイザーが具体的に判断してくれますので、より的確なアドバイスがあると思います。
特に24卒については、これからの就活は時間との勝負という面がありますので、スピード重視でいきたいですよね。
是非、就活エージェント(新卒紹介)を活用していきましょう。
24卒就活生が今すぐ活用できる就活エージェント(新卒紹介)とは?
24卒向けに今からでも活用できる就活エージェント(新卒紹介)を紹介しておきます。
40万人以上の会員を持つ就活メディア「キャリアパーク」が運営する就活エージェントです。
特に大手企業のグループ会社の紹介実績があり、就活生に寄り添った就活サポートが特徴です。
今回は、24卒向けに期間限定の【特別推薦ルート】が活用できるということで、本記事で取り上げてみました。
まずは、登録してキャリアアドバイザーに自分が作った内容を診断してもらいましょう。
【キャリアパーク就職エージェント】を含め、その他の24卒向けの就活エージェント(新卒紹介)については、以下の記事で紹介していますので参照してみてください。
できれば複数の就活エージェント(新卒紹介)を同時に活用して、多面的にアドバイスをもらった方が良いですね。
25卒は自分なりに作ったガクチカを多くの企業に見てもらう
25卒の就活生の皆さんも今回学んだ内容を、まずは自分なりに作成していきましょう。
実際に企業がどのように判断するのか?知りたいですよね。
ますは、エントリーシート等の書類審査で企業に評価してもらえるかどうか?
これがカギとなってきますからね。
企業へのエントリーから選考のピークはもう少し先になりますが(早期選考は始まっています)、事前に企業の評価も知っておきたいところです。
※25卒の就活スケジュールは下記の記事で紹介していますので参照ください。
いきなり選考本番で企業に判断されるのも怖い!ということもあるかと思います。
そこで、25卒の就活生に関しては、とりあえず【逆求人サイト(スカウト・オファー)】を利用してみることをおススメします。
【逆求人サイト(スカウト・オファー)】とは?
【逆求人サイト(スカウト・オファー)】とは、自分のプロフィールを公開して、それを見た企業からスカウト・オファーが来るという仕組みです。
通常の就活サイトだと、就活生が応募候補の企業を検索して、気になった企業にエントリーをするという仕組みですよね。
ところが、この【逆求人サイト(スカウト・オファー)】はその逆で、企業が就活生のプロフィールを見て、気になった学生に「貴方に興味があります」と声がかかるという形になります。
このプロフィールを作成するために、【ガクチカ】や【自己PR】は重要な項目になってきます。
まずは、作成した内容を自分のプロフィールに反映させてみてはいかがでしょうか。
企業から反応があれば、貴方のプロフィールに企業が興味を持ったという証になります。
企業から反応があっても、その企業に応募するかは貴方自身の判断になります。
もし気に入った企業だったら応募してみてもいいでしょう。
重要なのは、自分のプロフィールがどんな企業に興味を持ってもらえるのか?
この指標が分かるということです。
この【逆求人サイト(スカウト・オファー)】は25卒の就活生に向けて公開されていますので、ぜひ活用してみてください。
思わぬ企業の早期選考に遭遇するかもしれないメリットもあります。
【逆求人サイト(スカウト・オファー)】の詳細や利用ガイドは以下の記事で紹介していますので、参照してください。
まとめ
以上、ガクチカでスーパーでのアルバイト経験を書く時の手順について解説してきました。
流れをまとめておきます。
- 自分なりに何をどう頑張ったか具体的にまとめる。
- 課題の発見~解決に向けた行動~その結果の3ポイントでまとめる。
- なぜそうしたのか、動機をまとめる。
- 何を学んだかをまとめる。
最後に以上の項目をどのようにまとめて文章にするか触れておきます。
①まずは結論(何をどう頑張ったかを簡潔に)
②スーパーの簡単な説明
③どんな課題があったか
④課題に対して取り組もうと思った動機
⑤具体的な取り組み事例
(壁にぶち当たったり苦労しながらも乗り越えたことがあれば尚可)
⑥その結果どうなったか
⑥以上の取り組みから学んだこと
まずは以上の流れで書き出してみてください。
そして何回か読み直して修正を繰り返して完成させてください。
また、第三者に実際に見てもらって内容をブラッシュアップしていきましょう。
今回はガクチカをどのように書くかという点を解説してきましたが、自己PRでこのネタを書きたいという方もいらっしゃると思います。
以下の記事で、ガクチカと自己PRをどう切り分けるか?またそれぞれの伝え方について解説していますので参照してみてください。
今回は以上となります。