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24卒の就活はやばい?結論は「そんな煽りは気にするな!」その理由を解説

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・24卒の就活はやばくないのは本当?それでも何となく不安
・コロナ禍の就活とは違う?24卒の就活では何が起こる?
・24卒の就活ではどんなことに注意しべき?

こんな不安にお答えします。

本記事の内容

◆24卒就活:実際はどんな状況なのか?

◆24卒就活やばい:オンライン就活定着による競争激化

◆24卒就活やばい:採用活動の早期化で情報格差

◆24卒就活やばい:採用手法の多様化

◆24卒就活やばい:ガクチカのネタに困る

◆情報で差がつく就活を乗り越える

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive

人材・キャリア領域でフリーランス歴10年
新卒採用の領域では、企業の新卒採用コンサルティングや採用実務に従事しています。
就活生への就活支援活動も行っており、キャリアカウンセリングや大学での就職講座の講師を担当。
また就職支援事業企画開発に関わり、就活生と企業をつなぐ役割を担ってきました。

今までの就活はコロナ禍で大変みたいだったけど、24卒の就活はどうなってしまうのか?

なんかネット見ていて「やばい」って書いてあるとドキッとしますよね。

まずは現状がどのような状況なのか?知っておいた方がいいと思います。

今回はその現状を理解しつつ、どんなことに留意していけばよいのか?について解説していきます。

安定して自分なりの就活を進めていくきっかけになれば幸いです。

24卒就活やばい?:実際の客観的な状況はどうなの?

「24卒就活はやばい」という話がネット上に出ていて不安に感じている人もいると思います。

ただでさえ就活は何から始めればよいか?、どんな対策をすればよいか?という不安だらけなのに、「やばい」という言葉は不安を増長させますね。

結論から言うと、24卒就活について特別に「やばい」ということはありません。

一般的に「やばい」といわれるのは、過去の事例を見ていくと、バブル崩壊やリーマンショックによる急速な景気減退、東日本大震災に代表される大規模災害、そして今回の新型コロナウイルスの影響といった要因によって、全体的に企業の新卒採用の規模が縮小したことが理由です。

ざっくり言うと、企業が新卒採用の数を極端に減らしたということですね。

指標となる大卒の求人倍率をみていくと、

コロナ禍だった2021年度の求人倍率は1.53%、2022年度は1.50%、2023年度は1.58%と回復傾向にあります。

まだコロナ禍以前の水準には戻るには時間がかかりそうですが、24卒についてもこの回復傾向は続いていくでしょう。

観光、運輸、飲食、アパレル等一部小売などのサービス業は、特に新型コロナの影響を受けましたが、一部回復傾向が顕著になってきましたね。

新型コロナウィルスも徐々に落ち着いてきており、日常の社会生活に戻していく流れになってきています。

本格的に経済回復に向けての動きが活発になることへの期待もあり明るい兆しが見えてきているといってもいいでしょう。


ただし、他の不安要素があります。

ウクライナ情勢、資源価格高騰によるインフレ加速、世界的な半導体・資材不足やサプライチェーンの混乱など、日本経済にとって予断を許さない状況であることは認識しておく必要があります。

日々のニュースを注視していきたいですね。

このように、24卒就活については現状は極端にヤバいというわけではないので過度に不安になる必要はないということです。

それでも一部で24卒就活がやばいといわれるのは、理由があります。

要因となっている事象を見ていきましょう。

こちらをあらかじめ認識して対策を考える必要があります。

24卒就活やばい?:オンライン就活定着による競争激化

新型コロナウイルスの影響により、21卒の就活から急速に企業の新卒採用がオンライン化に切り替わりました。

会社説明会や面接など殆どがオンライン化され、それ以降の就活ではすっかり定着してきました。

新型コロナウイルスが比較的落ち着き、日常生活に戻りつつある状況下ですが、24卒においても引き続きオンラインでの採用活動は継続される見通しです。

ただし、以前のように全てオンラインというわけではなく、一部は対面方式を取り入れていくという傾向にあります。

例えば最終面接は対面で行うケースは増えていくでしょう。

企業側もオンラインのメリットを感じており、今後状況が良くなっても導入していくと思われます。

実はこのオンライン就活の定着で何が起きていたかというと、特に大手企業や人気企業への応募者数の増加です。

学生が説明会や面接に参加するとしても、会社に足を運ぶとなると1日2〜3社が限度ですが、オンライン化により5〜6社に参加することも可能になりました。

また、オンラインでは場所を選ばないため、特に地方の学生は地域のハンデがなくなり、説明会や面接への参加数が増えてきました。

このようにオンライン化により、大手企業や人気企業への応募者数が増えておりその分競争が激化している状況なんです。

24卒就活やばい?: 採用活動の早期化が顕著に

企業の新卒採用に関しては、「採用指針(就職・採用活動のルール)」があり、現在は政府主導で3年生の3月に企業の採用情報公開解禁、4年生の6月に面接開始とする方針になっています。

これが従来の就活スケジュールです。

ところが、インターンシップ導入の企業が増え、早期の段階でインターンシップを通じて学生と接する機会を作っていく動きが活発化しました。

早ければ、大学3年(専門学校では2年生、短大では1年生)の6月からインターンシップの募集が開始されます。

インターンシップといっても、実質採用直結型で企業の新卒採用フローの一環となっていますので、実質3年生の6月から就活が始まるといっても過言ではありません。

すぐに採用試験が行われるわけではありませんが、企業側としては早めに学生との接点の機会を作り、その後の選考に繋げていきたいのです。

インターンシップに参加しないと企業の選考試験を受けることができないのかというと、必ずしもそんなことはありませんが遅れる感は否めませんね。

また企業によっては、早期選考(早いところでは3年生の秋くらいから)を進めるところもありますので、こうした情報を得るためにも早くから動いていく必要があります。

このようにインターンシップを中心に採用活動の早期化が加速しています。

企業側としては、優秀な学生は就職への意識が高く情報感度も高いので、早期から動いているという感覚を持っています。

そのため、「採用指針(就職・採用活動のルール)」に関わらず、他社に先駆けて採用活動を早期化し優秀な学生との接点を作っていこうとしているのです。

大手の就職サイトもこの流れに乗って、6月からインターンシップの情報を提供しています。

少しでもこの流れに乗って就活を有利に進めていきたいですね。

24卒就活やばい:企業の新卒採用手法の多様化

24卒に限ったことではありませんが、企業の新卒採用の手段が多様化しています。

基本的には、大手就職サイトや自社の新卒採用サイトに採用情報を掲載して、そこからのエントリーから会社説明会、選考試験という流れを作っています。

マイナビやリクナビなどの就職サイトからの応募を中心として採用を進める感じですね。

実はそれ以外にも学生からの応募を集める方策を実践しているのです。

一部で学生の就職ナビ離れの傾向などもありあらゆる手段を駆使して学生との接点を模索しています。

古くからある手段としては、学校を経由した方法です。

学校に直接求人を依頼したり、学内での説明会を実施したりという手段です。

また学校ごとに出身校の若手社員をリクルーターとして、後輩の学生に接触していくという手段も一部で行われていました。

こちらはコロナ禍で下火になっていましたが、今後が復活していくと思います。

その他、業界や仕事、ビジネスを学ぶ勉強会や研究会、社会人とフランクに話せる懇親会的なものや就活勉強会などのイベントなどがあります。

こうして、様々な機会を用意して学生と接する機会を作っています。

最近では就活エージェント(新卒紹介)スカウト・オファー型就職サイトを活用していく企業も増えています。

学生にとっても、有効な就活手段として認知度が高まってきました。

多様化する就活手段について、いかに情報をキャッチアップして有効活用していくか?ということが重要ですね。

参考までに就活エージェント(新卒紹介)スカウト・オファー型就職サイトについて、あまりご存じない人のために念のため紹介しておきます。

就活エージェント(新卒紹介)

就活エージェント(新卒紹介)に登録すると、専任のアドバイザーが担当として学生の就活対策をしながら、学生に合った企業を紹介していくというサービスです。

書類や面接の対策、企業選択まで担当のアドバイザーが並走してくれる点や非公開の求人なども含め自分にとって最適な企業と出会えるというメリットがあります。

以下の記事で概要やおススメの就活エージェントについて解説しています。

スカウト・オファー型就職サイト

学生が自分のプロフィールを企業に公開して、そのプロフィールを見た企業が興味を持った学生にスカウトをする、また応募のオファーをかけるという、言わば逆求人のようなシステムです。

学生としては、待っていれば企業の方からアプローチがあるということで、就職サイトでは探すことが出来なかった企業との接点を持てるメリットがあります。

以下の記事で概要を解説しています。

24卒就活やばい:ガクチカのネタに困るケース

コロナ禍で学生生活も色々制限された中で過ごさなければなりませんでした。

従来でしたら、部活動やサークル活動、海外留学やボランティア、その他課外活動も思うようにできなかった人も多いはず。

またアルバイトでも職種によっては休業やシフトが制限されるなんて言うケースもありましたね。

結果的に、就活でよく求められる「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」や「自己PR」で話すネタがない、ということで苦労する学生が23卒でも多く見られました。

24卒の学生でも、学生生活はコロナ禍真っ只中だったと思いますので、どんな話をしようか迷っている人も多いかもしれません。

この件については、以下の記事で解説していますので是非参照ください。

24卒就活対策:情報で差がつく就活を乗り越える

以上、24卒就活は「やばい」わけではないですが、それでも留意しておくべきことがあるという解説をしてきました。

オンライン化による大手・人気企業の競争激化と新卒採用早期化の波、新卒採用手法の多様化傾向に対して、それぞれ適切な対応をしていくことが有効な就活のために必要になってきます。

実際は、適切に対応して成功する学生とそうでない学生と2極化する可能性があります。

両社にどのような違いがあるのか?

ポイントは就活に関する情報をいかに得ていくかということです。

というわけで、情報を得るために対策ポイントをまとめてみました。

オンライン化による大手・人気企業の競争激化の対策

企業の情報が乏しいことが原因で、皆が知っている有名企業や人気企業に集中してしまうことがあります。

最初はそうなるのもしょうがないですね。

ただ、そこで留まらずに色んな企業を見ていきましょう。

こうした企業情報を幅広く見ていくことが大事です。

有名企業や人気企業に目を向けるのは悪いことではありませんが、他にも優良企業や自分に合っている企業など、少し視野を広げれば適切な企業を見つけていくことができ可能性が広がります。

オンリーワンの最適な企業を見つける意味でも、幅広く色々な企業の情報を得ていく必要があります。

インターンシップはまだ選考段階ではありませんので、視野を広げる良い機会です。

またスカウト・オファー型サイトの活用も思わぬ企業との出会いがあるかもしれません。

とにかく、新卒を採用している企業は思っているよりたくさんあります。

新卒採用早期化の対策

まずはマイナビやリクナビのインターンシップサイトに登録して、どんな企業がいつインターンシップを行っているのか、情報を集めていきましょう。

まずはそこからですね。

マイナビやリクナビだけではなく、その他にもインターン情報を掲載している就職サイトも調べていって、情報入手の手段を広げていきましょう。

早期に意識して動いていけば、インターンシップを通じて企業の採用情報に早く触れることが出来ます。

また企業によっては早期選考の情報を得ることができるでしょう。

今後、ますます早期選考を実施する企業は増加していくと思われますので、是非積極的に情報入手をしておきたいですね。

早期選考の企業に早く内定が出ても、その企業に入社するかどうかは、後で考えていけばいいのです。

ただ、早期に実際の選考試験を経験することはその後の就活にも役立ちますね。

それだけではありません。

早くから動いていけば、それだけ多くに企業で働く社会人と触れることになります。

インターンシップでもその企業で仕事をしている人と話す機会があるかもしれません。

そこで、仕事とは?キャリアとは?など就活で問われることを自分自身で考える良い機会になるでしょう。

インターンシップ以外でも、早くから動いていると就活について色々アドバイスしてくれる社会人との出会いもあるでしょう。

こうして採用情報だけではなく、就活に関する様々な情報に触れることで、その後の就活を充実させることになるのです。

新卒採用手法の多様化傾向の対策

前述したように企業の採用活動は多様化しています。

こうした情報は、自分から調べていかないと知ることが出来ないかもしれません。

就活していて何となく手に入る受け身の情報だけではなく、自ら情報を得ていく動きをしていきましょう。

具体的には、知りたい情報に関連するキーワードでネット検索してみてください。

例えば、「就職サイト 中小企業」「就職サイト Uターン」「就職イベント 24卒」「イベント 業界研究」

あくまで一例です。

出来れば、検索結果のページだけではなく、2ページ目、3ページ目も見ておくとよいと思います。

自分にとって有益な情報が埋もれているかもしれません。

ネット上で検索してこうした情報を手に入れて積極的に活用してほしいと思います。

ここまで読んでみて、

「なんだ、当たり前のことじゃん!」

と思われるかもしれません。

それでも、今よりもっと意識して検索して調べるということを習慣化してほしいと思います。

まとめ

24卒の就活については、全体の状況を見る限り特別にやばい状況ではないですが、昨今の就活を考えると楽観視できるものではないということです。

2極化傾向は顕著になってきており、特に就活に関する情報が重要だという話をしてきました。

情報を得るということは、自分自身の主体的な行動です。

ネットで検索してみる、というのも行動ですね。

また周りの人に聞いてみるというのも行動ですね。

その一つひとつの積み重ねが大事です。

早くからそのことを意識していけば、それが身になっていく。

24卒の就活では、それが問われいると考えて頑張っていきましょう。

今回は以上となります。

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