・面接で「自己紹介をお願いします」と言われると、緊張度が急上昇して上手く話せない。
・自己紹介さえ上手く切り抜ければ、後は何とかなりそうなのに!
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
◆自己紹介で緊張を和らげるための心構え
◆やりやすい自己紹介の型を知って準備しておく
◆自己紹介で緊張するのは意識が自分に向いているから
この記事を書いた人
複数の企業で新卒採用の面接官として年間500人以上の面接を行っています。
大学や自治体の就職講座講師として面接対策を実施してきました。
面接では、冒頭に自己紹介を求められる事が多いと思いますが、面接に慣れてきても、この自己紹介だけはどうも苦手だと感じていませんか。
面接が始まってしまえば何とかなるんだけど、この自己紹介を何とか上手いこと言って乗り切りたいと、意識しすぎて余計にプレッシャーに感じてしまうなんてことあるでしょう。
一度、グダグダな自己紹介になったりしてやらかしてしまうと、また失敗してしまうんじゃないかと、余計に緊張してしまいますね。
ものすごくその感覚がわかります。
そんな私も、今でこそキャリアカウンセラーとして、就活生にアドバイスをする立場ですが、いわゆる自己紹介が苦手なんです。
仕事上、自己紹介の機会もあったりするんですが、何とかつかみはOKな感じにしたいと気の利いたことを言おうとするんですけど、一気に緊張して血の気が失せてしまい、結局ありきたりのことしか言えないなんてことがありました。
この自己紹介だけでも何とかしたい、と考えている人にとっておきの対策を解説します。
自己紹介で緊張を和らげるための心構え
まずは、自己紹介の前に意識しておくべき心構えについて話をしておきます。
単なる気休めにしかならないかもしれませんが、気持ちの持ちようで変わるかもしれませんよ。
① 自己紹介に正解はない。
自己紹介にはテストのように正解があるわけではありません。
初対面の人と初めて会ったときに、簡単に自己紹介しますよね。
どんな人物なのか?簡単に伝えておいたほうが、その後のコミュニケーションもスムーズにいきますよね。
その自己紹介には正解なんてありません。
相手に知っておいてほしいことを伝えるだけだと思います。
自己紹介をどのような内容でどう伝えるかは、一人ひとり異なって当然なんです。
面接における自己紹介も同じで、ある程度自分自身の情報を面接官に伝えておいたほうが、その後の面接もスムーズに進むことでしょう。
② 完璧に話そうとしない。
自己紹介は、間違えずに噛まずにスラスラと完璧に言わなければ、原点評価になる?
そんなことはありません。
完璧に言えたら言えたで、それは気持ちがいいですけどね。
自己紹介で、ちょっと言葉に詰まってしまったり、噛んでしまっても、ゲームオーバーではありませんので安心してください。
万が一そうなったとしても、ちょっと恥ずかしそうに照れ笑いしながらお詫びをしていけば、
それが普段の貴方らしい個性として、愛嬌みたいな印象で受け取られることでしょう。
③ 緊張していることを公言してしまう。
今まで話した心構えを意識したとしても、不安な場合自己紹介の冒頭で、緊張していることを相手に伝えておくというのも一つの手段ですね。
緊張している自分を相手に見透かされたくないと思うと、余計に緊張してしまいます。
あらかじめ、緊張していることを相手に伝えておくことで、少し落ち着いて自己紹介を始めることができる可能性がありますので、是非試してみてください。
やりやすい自己紹介の型を知って準備しておく
私は面接官として、様々な自己紹介のパターンを見てきましたが、結構色んな型に分類できるということが分かってきました。
今回は3つの型を紹介します。
その中で、自分にとって話しやすい型を選んでいただいて、事前に準備しておくと良いと思います。
① トップダウン型
スタンダードな自己紹介の形です。最初に自分の名前と学歴、次に自分自身について簡単に説明する方法です。
例えば、学生時代に取り組んできたこと、自分の特徴や強みを伝えるパターンですね。
多くの就活生はこのパターンで自己紹介をしています。
② ストーリー型
最初に自分の名前と学歴を話す点では同じです。
ストーリーと言うと、過去から現在までのエピソードを話すという感じですが、ここではまず未来の話から始めます。
「私は将来こんなことを目指したいんだ」という内容からスタートします。
そのために大学時代はこんなことに取り組み、社会人になったらこう頑張っていきたい、という趣旨の話をするイメージです。
③ キーワード型
自分自身を表すキーワードを選び、それについて説明する方法です。
「私を表現するキーワードは〇〇と〇〇です。その理由は~」
こんな感じで話し始めます。
自分自身を簡単に説明することができるため、面接官に自己アピールをする上で効果的です。
ただし、キーワードを選ぶ際には、自分自身の強みや特技に合わせたものを選ぶことが大切です。
3つの自己紹介の型の解説
以上、3つの自己紹介の型を紹介しました。
①のスタンダードな自己紹介は、きっちりと構成を考えないとグダグダになったり、自己紹介しながら何を話しているのか?わからなくなったりします。
また、どこで自己紹介を締めていいのかわからないですよね。
その点②、③は、はじめに結論、要点を伝える形になるので、その後話しやすいですし、何を言っているのか迷うことがなくなるでしょう。
はじめにインパクトのある表現をぶち上げると、面接官の反応も変わります。
「えっ何!」
といった表情で一気に注目して目を見開く様子が想像できます。
このように、自己紹介に正解や正しい型があるわけではありません。
正しい型にこだわるよりも、自分が話しやすい方法でやったほうが良いです。
大事なのは、大きなプレッシャーを抱えることなく、比較的自然に話せるか?こちらのほうが大事です。
自己紹介で緊張するのは意識が自分に向いているから
自己紹介は第一印象を決定づけるため、表情や話し方や姿勢が最も大事なのは言うまでもありません。
そんな事はわかっていると思いますが、いうほど簡単ではないですよね。
大きな声で元気よくハキハキと笑顔で話せることができれば、それが一番理想的ですが、それができれば誰も苦労しません。
ちゃんと話せるかどうか、また失敗するのでは?というプレッシャーの中で、笑顔なんて出ませんよ。
何のために大きな声で元気よくハキハキと笑顔で話すのか?
それは相手のためです。
相手が心地よくなるためですね。
人間関係を作っていくうえで大切な意識です。
相手視点を意識したいですね。
第一印象をよくする「GIVEの精神」
そんな時に推奨する姿勢としては、「GIVEの精神」です。
自己紹介がプレッシャーで不安なのも、結局のところ自分のことで頭がいっぱいなのです。
実は、面接官は目の前にいて、多分きちんと見ていると思うんですが、面接官は置き去りにされてしまっています。
ここで、少し相手となる面接官のことを意識してみましょう。
面接の自己紹介でちゃんと言えるか、そのことで頭がいっぱいだとは思いますが、面接官と過ごすこの貴重な時間、少しは面接官にとっても良い時間になるよう配慮してみませんかということです。
つまり、何かをGIVEするということです。
今すぐできるGIVEは笑顔や元気な声ですね。
面接官に喜んでもらい、いい感じの時間を過ごしていただくのです。
正直に言って、面接の場で学生の方から素敵な笑顔や元気でイキイキとしたところを見せられると、面接官もテンション上がります。
心地いいのです。疲れも吹っ飛ぶ感じです。
実は面接官も緊張しているということもあります。
面接官としての経験が浅かったり、優秀な人物を採用するというミッションに押しつぶされそうになりながら日々面接に臨んでいるかもしれません。
意識を自分だけではなく、相手に向けてみましょう。
緊張したりプレッシャーを感じるのは、自分のことだけに意識が行っているからかもしれません。
意識を相手に向けることで、緊張が和らぐかもしれませんよ。
普段の生活の延長で考える
これって、ひょっとしたら普段から実践していませんか?
初対面の人と会う時、どうですか?
笑顔で挨拶しませんか?
貴方がもし接客のアルバイトをしているのであれば、まずは目の前のお客様に向けて笑顔で挨拶していませんか?
自分が疲れているとか、機嫌が悪いとか、緊張するからとか、そのことよりもまずは目の前のお客様に気分良く接客しようとしますよね。
面接でも同じことです。
面接官に対して、貴方が今できるGIVEしましょう。
そんな意識で面接に臨んでいけば、面接の雰囲気も変わるかもしれませんよ。
まとめ
以上、自己紹介での緊張対策について解説してきました。
・完璧を目指さないという意識
・話しやすい型を準備しておく
・「GIVE」の精神
自己紹介で、面接の全ての評価が決まるわけではありません。
また何度も面接の場数を踏んでいけば、次第に慣れてきますので、緊張は和らいできます。
何よりも貴方らしい自己紹介であること、これが大事です。
面接においては、自己紹介も悩みの種ですが、最後の【逆質問】もどうしたらよいのか不安な人も多いようです。
【逆質問】については以下の記事で解説していますので、不安でしたら併せてご覧ください。
今回は以上となります。