キャリア 転職

早期離職(新卒入社の会社)から、その後の転職を成功させる方法とは?

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・新卒で入社して3年たたないけどもう辞めて転職したい。
・でも3年以内という早期退職で、次の会社に転職できるか不安。
・3年以内の早期離職の転職事情を知りたい。

このような悩みにお答えします。

本記事の内容

◆20代の転職市場を確認しておく(新卒就職と転職の間にある転職市場)

◆企業が第二新卒を採用する意図

◆第二新卒の採用に不安を感じる企業側の心理を理解する

◆第二新卒の枠で転職を成功させるポイント

◆第二新卒の転職活動方法

この記事を書いた人

KyoLive
KyoLive
人材・キャリア領域でフリーランス歴10年
キャリアアドバイザーとして第二新卒、既卒の方の転職支援、一方で第に新卒を採用する企業の採用サポートも行ってきました。
現在も入社後3年以内の転職希望者の転職活動に関するアドバイスを行っています。



「新卒で入社した会社で働いていたけど、もうやめて転職する!」

でも3年以内の退職だと実務経験少なすぎ?

即戦力にならないけど転職できるのか?

未経験の仕事でも大丈夫なのか?

という不安がありますよね。

実際どうなんでしょう?

結論から言うと、3年未満の職歴でも転職は可能です。

一番の理由は企業側の採用ニーズがあるからです。

「新卒=未経験」「転職=経験者」という図式はありますがその間の

『第二新卒』

という市場があります。

ここを狙っていけば転職は可能です。

ただ、転職を成功させるためにはいくつかのハードルがあります。

本記事では第二新卒の転職事情や、転職を成功させるために意識することをまとめていきます。

新卒入社で3年以内だけど、もう転職を決意した人向けの記事となっています。

もし悩んでいるのであれば、本記事を参考に一歩踏み出して、新たなステージに進んでいきましょう。

早期離職後の20代の転職市場を確認しておく

企業に就職する手段としては、新卒で入社するか中途採用枠に転職で入社するか、どちらかの印象ですね。

それぞれ採用の目的としては、

・新卒採用=ポテンシャルを期待しての採用。就業未経験のため企業で教育・研修により育てていく。

・中途採用=即戦力を期待しての採用。入社後すぐに力を発揮してもらう。

ということになります。

現在では、こうした新卒採用、中途採用の間に位置する転職市場があるのです。

それが

『第二新卒

という転職市場です。

概ね、学校を卒業して3年以内での転職のケースに当てはまります。

ただ、いろんなケースがありますので、整理しておきます。

①卒業後就職せず未就業の期間が3年以内
②卒業後アルバイトとして働いていた期間が3年以内
③卒業後企業に就職、正社員として勤務した期間が3年以内

以上のようなパターンです。

③の場合を一般的に「第二新卒」、①場合を「既卒」、②の場合を「既卒」「フリーター」などと言われることが多いですが、明確な定義はありません。

共通しているのは卒業後3年以内の若年者というくくりになるということです。

①の場合は就業経験がありませんので、就職の時は未経験者となりますが、②③の場合は職種や業務内容によっては経験者とみなされることもあります。

②③の場合、経験年数が少ないので、即戦力となるかどうかというと微妙ではあります。

異なる職種への就職となると未経験者ということになります。

今回は、卒業後会社に就職して3年以内に退職、転職を目指すという方向けの記事になりますので、③について解説していきます。

企業が早期離職の第二新卒を採用する意図

「第二新卒」という転職市場があるという話をしました。

これは企業がこの層を採用したいというニーズがあるからなんです。

どんなニーズかというとその例を挙げていきましょう。

・人材採用で新卒、既卒を分ける概念がなく、いい人がいれば通年で採用している。
・一旦就職しているので新人研修等で基本的な社会人としてのたしなみやマナーを身に着けている。
・勤務経験が浅いので、企業に色に染まっていないため育てやすい。
・新卒採用で採りきれなかった人材を補填できる。
・年度途中で人材不足が生じた場合に補填できる可能性がある。
・新卒では出会えなかった層を採用できる可能性がある。

以上のように採用ニーズに柔軟に対応できるとして、注目が高まっているのです。

現在では、第二新卒を専門に対象とした転職サイトや転職エージェントが目に見えて増えてきています。

また自治体でも、こうした若年者に向けた就職支援事業も行われています。

このように転職市場の中で「第二新卒」市場が開かれており、転職サイトや転職エージェントを運営する人材企業や行政の後押しがあります。

こうした機関を有効に活用することで、転職を成功させるチャンスがあるんです。

早期離職の第二新卒の採用に不安を感じる企業側の心理

これまで第二新卒の市場が開かれている、チャンスがあるという話をしてきましたが、簡単な話ではありません。

転職を成功させるためには、ハードルがあります。

この点を理解しておきましょう。

就職して3年以内の退職となるわけですから、企業がある懸念や不安を抱くことがあります。

この懸念を払しょくする必要がありますね。

どんな懸念があるんでしょうか。

「またすぐやめるのではないか」

という懸念、不安です。

企業は求職者が前職を退職した理由を知りません。

面接などで退職理由を聞かれて答えたとしても、全てを真に受けるわけではありません。

どこか懸念、不安が残るんですね。

例えばこんな感じです。

メンタルが弱すぎるかも

 ちょっとしたことで心が折れてしまうタイプの人なんじゃないか。会社に入っても大丈夫かな?

・人間関係に不安があるかも

 前の会社も人間関係がうまくいかなかったことが原因じゃないか。周りの社員と円滑な関係を作っていけるのか?

・他責、依存性が高いかも

 会社のせい、上司のせい、周りのせい、環境のせいにする傾向があるのでは?会社に入っても同じことの繰り返しになるのでは?

あまり深く考えていないかも

 自分の考えがなくて、自分のキャリアとかあまり先のこと考えていないかも。なんかのきっかけで後先考えないですぐに辞めちゃう可能性があるかも。

・こだわりが強すぎるかも

 やりたい仕事内容や残業時間や休日休暇などのこだわりが強すぎて、ちょっとでも違うと思ったら、また辞めるんではないか。



自分では、

「いや、そんなことはない」

と思っていても、相手はそう思う可能性があるということです。

相手視点に立って、以上のような不安や懸念を取り除いていく工夫はすべきですよね。

このハードルを乗り越えないと第二新卒の転職がうまくいかない可能性が出てくるんですね。

それではどのようにすればいいのでしょうか?

早期離職後の第二新卒の枠で転職を成功させるポイント

第二新卒での転職を成功させるためには、様々な事情で転職することにはなったけど、今は前向きに頑張っていこうという意欲、やる気を伝えるということになります。

・入社前と入社後の条件が違う。
・あまり考えずに入社、イメージが違っていた。
・仕事が合わない。
・上司や周りの社員との人間関係が悪い。
・やりたいと思える仕事が見つかった。

など退職を決めた理由は様々だと思いますが、退職理由がどうしてもネガティブになりがちですね。

今回の転職がネガティブイメージになるような印象は避けたいです。

採用する企業にとって、ネガティブイメージで応募してくる人は採用したくないでしょう。

これから一緒に頑張っていける人、前向きな人と一緒に仕事がしたいはずです。

退職理由よりも、もっと転職の目的を伝えましょう。

懸念や不安を解消できる、将来の可能性を感じさせる自己アピールをしていきましょう。

ポジティブな転職という印象を与える

・企業が抱く懸念や不安を取り除く前職での具体的なエピソードを話してアピールする。

メンタル弱い、人間関係が不安、他責や依存性の懸念は、それを払しょくできる前職のエピソードを話していきましょう。

「先輩からはかわいがられていた」
「新人ながら業務の改善案を提案したことがある」
「顧客先から良い評価を得られた」

など、どんなことでも構いません。

一度振り返って見てほしいと思います。

・しっかりとした考えを持ったうえでの転職ということを伝える。

仮に

「前職ではあまり深く考えないで、イメージだけで入社した」

というケースでも、その時点で自分の考えが浅かったことを反省し、そのうえでしっかり自分と向かい合って、今後のことを考えたということを素直に伝えたいですね。

自身のこれからの働く軸や方向性(キャリアビジョン)を示す。

そして、今後自分は何を目指していくのか、どんなキャリアを目指すのか、ということをしっかり考えて伝えていきましょう。

最後のこのポイントが最も重要です。

自分の方向性やキャリアビジョンが、これから応募する企業とマッチしているのか?

企業のことも研究しつつ、しっかりと考えて伝えることが出来れば、可能性が広がってきます。

転職先を決めてから退職の意思を伝える

気を付けたいのが、次の転職先を決める時期と退職の意思を伝える時期のタイミングの問題です。

結論から言うと、次の転職先を決めてから退職の意思を伝えるべきです。

つまり在職中に転職活動をするということです。

転職先も決まっていないのに勢いで退職の意思を伝えるのは、その時は気持ち的にも昂りますが、あくまでその時だけです。

退職してからの転職活動はお勧めできません。

抵触してからの転職活動は、気持ちにも余裕がなくなりますし焦りも出てくるのであまり良い結果になりません。

体の不調などの要因ですぐにやめなければならない状況以外では、在職中に転職活動を進めましょう。

早期離職後の第二新卒の転職活動方法

具体的に第2新卒ではどのように転職活動をしていけばいいのでしょうか。

新卒就活のときにように、就活スケジュールが決まっていて、新卒採用の企業も一斉にエントリーを受け付けるということはありませんから、何から手を付けてどう動いていいのか分かりにくいという点があります。

というわけで、おススメ順に第二新卒の転職活動の方法を解説していきます。

①第二新卒向け転職エージェント

最も可能性の高い手段が第二新卒向けの転職エージェント(人材紹介)の活用です。

転職エージェントの中でも第二新卒の転職希望者を専門にしています。

転職エージェントとはどんなものか知りたい方は以下の記事を参照ください。

第二新卒を是非採用したい企業が数千社契約していますので、自分に合った企業に出会える可能性は高いですね。

こうした第二新卒向けの転職エージェントの特徴は、担当のキャリアアドバイザーが具体的に企業を紹介、内定まで一緒になって転職をサポートしてくれるという点です。

第二新卒の場合、新卒の時と違って周りになかなか相談できる相手がいませんよね。

そんな時に、このキャリアアドバイザーは頼りになる存在です。

まずは、こうした第二新卒向け転職エージェントに登録をして、相談してみてください。

具体的にどんな第二新卒向け転職エージェントがあるのか?については以下の記事を参照ください。

第二新卒向け転職エージェントが色々あって、どこを利用すればよいのか迷うこともありますね。

違いがよく分からない、見極めポイントが知りたい場合は、以下の記事で詳細を解説しています。

②自治体の若年者就職活動支援事業を利用する

2008年のリーマンショックで、内定取り消しや就職せずに卒業する人が増えたという現象がありました。

国や自治体でも就職のの機会を逃してしまった若年者への対策として、様々な就職支援事業が実施され、現在も多くの事業が行われています。

こうした公共機関では、就職相談などのキャリアカウンセリング、就職対策の講座や企業説明会など様々な企画があります。

気軽に活用できるという点が利点です。

③求人サイト、ハローワークなどを利用する

最後に、転職サイトやハローワーク等の求人情報を調べて応募するという方法があります。

求人情報に第二新卒の応募可という記載があれば応募可能なんですが、第二新卒のニーズがどれだけあるのかは推し量ることが出来ません。

本当は経験者が欲しいという企業でしたら、今までの活動が無駄になってしまう可能性があります。

また優良な第二新卒の募集求人は、非公開になることが多く、こうした非公開の求人は転職エージェントに集まる可能性が高いです。

転職サイトやハローワークの求人の中には通年でずっと求人を出し続けている企業もあり、これは年中人材を募集している=離職率が高い、つまり常に人材不足、というケースもあり、いわゆるブラック企業の可能性もありますので注意が必要です。

まとめ

新卒で入社した会社を3年以内に辞めて転職することは可能です。

昔のように「石の上にも3年」とばかりに早期退職はダメという風潮はなくなってきており、早期での転職でチャンスをつかんでいる人はたくさんいます。

また、こうした第二新卒の需要が増えており、第二新卒専門の転職エージェントも次々にでているなど道は開けているのです。

ただ、誰でも簡単というわけではなく、今回の転職が未来に向けてポジティブであることが前提となります。

思い立って、次の道を前向きに考えるようになったら迷わず行動してチャンスをつかんでいきましょう。


今回は以上となります。

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