・今まで就活を続けてきたけど、正直疲れてしまってもう休みたい。
・でも休んでもいいの?休んでしまうとその後の就活はどうなるの?
こんな不安にお答えします。
本記事の内容
◆就活を休みたい他の学生の例を共有
◆就活を休むのがOKな理由
◆就活を休んでいる間の過ごし方
◆就活を休んでみてよかったこと(メリット)
◆就活を休んでいた時期と期間例
◆就活再開のきっかけ作り
◆まとめ
この記事を書いた人
新卒採用の領域では、企業の新卒採用コンサルティングや採用実務に従事しています。
就活生への就活支援活動も行っており、キャリアカウンセリングや大学での就職講座の講師を担当。
また就職支援事業企画開発に関わり、就活生と企業をつなぐ役割を担ってきました。
・今まで頑張ってきたけど上手くいかない、もう疲れた。
・どうしても今やらなきゃいけないことがある。
・休まなきゃいけないやむを得ない事情がある。
このような事情で、
「就活休みたい」と思った時、
まずは一旦就活をストップさせて休むのはアリです。
ただし、就活を復活することが前提です。
みんな頑張っているのに自分だけ休むのは逃げ?負け?
そうではありません。
次のステップのために戦略的に休みましょう。
本記事では、就活を休んでもOKな理由や過ごし方、メリット、復活までの道筋を解説していきます。
就活をリセットして、リフレッシュできた新しい自分を手に入れて、その後の就活でリベンジを果たしていきましょう。
就活を休みたい 他の学生はどんな状況?
筆者は就活生への支援を通じて、「就活を休みたい」学生の事例を毎年見てきました。
過去の事例の一部を紹介します。
就活を休みたい学生はこんな心境だったんですね。
・周りの友人が志望企業から内定をもらって就活終了して好きなことやっているのを見ると、自分だけ内定がなくてもがいているという状況でメンタルもたない。
・ずっと就活を自分なりに頑張ってきたけど、結果が出ずにここまで来た。この先本当に内定が出るのか不安だし見通しも立たない。
・就活休みたい、どうしていいのか分からなくて周りに相談したいけど、きっと怒られそう。もっと頑張れとか言われるだろうし、就活辞めるなんて逃げだ、そんなことじゃ社会人で通用しないぞ、とか言われそうで怖い。
・このまま内定が出なくて就職先が決まらないんじゃないかと不安に苛まれて夜も眠れない。体調もすぐれず、やる気や気力が出ない。
・周りのプレッシャー「その後就活はどう?」特に親に対しては申し訳ない気持ちもありつらかった。
このような心境のまま無理して就活を続けても、前向きになれないですよね。
たとえ就活をしていても、もう疲れてしまっていることが全体の表情に出てしまいます。
たとえ面接に進んでも、面接官に見破られてしまいます。
このまま今の心境で続けていても良い結果には結びつかない可能性が高いです。
じゃあ、どうすればいいの?
ということですが、このあと解説していきます。
結論:就活を休むのはOK(その後再開が前提)
結論から言うと、一定期間就活を休んでみるのもありです。
本音では「就活を休みたい」けれども言い出せない、踏み切れないという学生も多いです。
そんな時は、思い切って休んでみることをおすすめします。
無理しても良い結果はなかなか得られません。
次のように考えていきましょう。
就活休む=逃げではない、負けでもない
あくまでも一旦リセット、その後復活するための戦略
このように言える根拠は、筆者は過去に大学のキャリアセンター、就活エージェントのキャリアアドバイザーの経験がありこのような事例に接してきたからです。
過去、毎年就活休んでその後復活、内定を得た学生の事例に多数接してきました。
上記のように疲れてやる気が無くなってしまった人以外にも
・他にやるべきことがあって、それが理由という人
・やむを得ない事情で就活を休まざるを得ない人
など理由は様々です。
そして一定期間就活を休んだあと、また復活して就活を再開始、その結果最終的に内定を獲得してきた事例に接してきました。
就活をやめなければ、何とかなります。
やめるのではないですよね。
休むんです。
休んでいるのであればいつかは復活する日がきます。
一旦就活をリセットして、新たに動き出せば就活は今までと違った風景が見えるでしょう。
内定を得る時期が遅くなっても大した問題ではありません。
いつ内定が決まっても、来年4月1日に社会人になるのはみんな一緒です。
スタートは一緒なんです。
ただ就活再開はできるだけ早いほうがいいですね。
なぜなら、新卒採用を継続している企業は日に日に減っていくから選択肢が狭くなるからです。
就活を休んでいる間の過ごし方
まずは、就活情報は遮断して、就活から離れてみましょう。
今までの就活は一旦忘れましょう。
中途半端に就職情報に触れたり同じく就活している同級生と会っていたりすると、さらに気持ちが落ち込んだりして、結局何も変わりません。
何もしないでボーッと日々過ごすのもいいですが、何もしないと余計に色んなこと考えて不安ばかりが募ってしまうことがあります。
これでは疲れ切ったメンタルは回復できません。
積極的に夢中になってやりたいことをやりましょう。
趣味に没頭するのもいいと思います。
旅行をするのもいいですね。今までやったことがないことにチャレンジする、例えば一人旅なんてオススメです。
またサークル活動をやりきるというのもいいですね。
私が出会ったある学生は、存続が厳しくなったサークルの立て直しに力を注ぎました。
そのまま卒業しても良かったのですが、所属したサークルを存続させたいという気持ちから取り組んでいったんですね。
後に、この時のエピソードが就活復活後の貴重なエピソードとなりました。
このように、アルバイトを集中的に行うものありです。
アルバイト先で、なにか目標を決めて取り組んでみるのもいいと思います。
いずれにしても、思いっきり楽しんで欲しいですね。
トコトンやりましょう。
ただし期間を決めておいたほうがいいですね。
でも就活を休んでいる時は、とかく周りから色々言われるかもしれません。
特に身近な家族からは、心配のあまり小言を言われる事があるかもしれませんね。
また、イヤでもSNSなどで、他の学生の就活の様子や、内定が出た!なんていう情報に触れることもあるでしょう。
でも、それに左右されてはいけません。
就活するのも休むのも自分の意思ですね。
そして就活を再開するのも自分の意思です。
自分の意思で判断して動くということを通じて、周りのことを気にしなくなった時、貴方は他の誰でもない貴方自身であるということに気づくことでしょう。
自分の意思で動き、自分は自分でしかない、という境地を手に入れることができると、その後の就活は変わってきます。
就活を休んでみてよかったこと(メリット)
就活を一時的に休んでみて、その後振り返って見てよかったという学生の声を紹介します。
・今までの就活をリセットできた。・就活に対する価値観が変わった。
・今までよりも強くなれた気がする
・周りの目を気にしないようになった
・なにか吹っ切れて気分が楽になった
・就活で覚悟を決める事ができた。
・自分だけではないんだと安心できた
一般的な常識的な観点で言えば、就活休むなんてとんでもない、と思われるかもしれません。
でも休むことでこのようなメリットを得ることができます。
今までの就活では、
いつも他人と比べてばかりいてその結果落ち込んでしまう
就活の常識に囚われすぎて、よく分からなくなった
何となく就活の流れに巻き込まれて自分自身を見失ってしまう
こんな就活を続けていなかったでしょうか。
一度立ち止まってリフレッシュすることで、気持ちが切り替わることはよくあります。
一旦リセットするメリットは想像以上に大きいですね。
一定期間就活を休んでみて、復活してきた学生を見ると、なんかスッキリした表情の人が多いです。
復活してからが本当の就活、他の誰でもない自分自身の就活になるのです。
なんか自分を取り戻すことができたといってもいいですね。
休んでいた時期と期間例
今までの経験でいうと、就活を休む事例で多いのは7月以降が多いですね。
これは6月から選考試験が解禁され、内定出しのピークを迎えるからです。
周りの学生に内定が出始めて、それを知ってますます焦るけど、どうしていいのかわからない。
そして大学は夏休みに入ります。
このタイミングで就活を一旦休むというパターンですね。
そして復活するタイミングは、早い人で夏休み明けの9月〜10月からというケースが多いです。
遅い人だと年明けの1月まで就活を再開しない学生も多く見てきました。
これは完全にズルズルと休んでしまったパターンですね。
もちろん、この時期からの就活も可能で、新卒を募集している企業もまだまだあります。
とはいえ、日を追うごとに企業の新卒募集は減っていきますので、選択肢が狭くなってしまいます。
焦りから、内定が出るならどこでもいい、というスタンスで適当に就職先企業を決めてしまう、その結果後で後悔するというリスクがあります。
休む期間は決めておいたほうがいいという話を前述しました。
怖いのが上記のようなズルズルと就活再開が遅くなってしまうパターンです。
就活を休んでいると再開するのが億劫になり時間が過ぎてしまうということは何とか避けたいですね。
就活再開のきっかけ作り
一旦就活を休んで、気持ちもリフレッシュ、一旦リセットしてそろそろ就活を再開しよう!
と意気込んでみたけど、いざ動こうと思っても何から始めていいのか分かない。
何となく就職サイトを眺めては見るものの、なんかピンとくる企業はない。
なんていうことは結構あるあるです。
まずは動くきっかけを作っていきましょう。
オススメできるきっかけ作りについて解説していきます。
まずは就活という環境に自ら飛び込む
就活の環境に飛び込むには、合同企業説明会が最適です。
何しろ合同企業説明会には、新卒学生を採用したい企業が集まっています。
企業のブースに行けば、企業の話を聞くことができ、人事とも会えます。
就活の雰囲気を味わうために最適な環境ですね。
会社説明会、選考の情報を得ることができますし、気に入った企業があればその場で応募することだってできます。
思いの外トントン拍子で進むことがあります。
また、この会場に来ている学生は、この時期に就活をしている同志です。
大半がもう内定が出て就活を終了していると思っていたけども、自分と同じように就活している学生が結構いるんだという事がわかったら心強いものです。
自分だけじゃないんだという安心感で気持ちも安定することでしょう。
合同企業説明会などの会場に行かないと味わえないリアルな感覚ですね。
こうした合同企業説明会は、就職情報会社はもちろん、各都道府県などの自治体主催で行われるケースも多いので、ぜひ「合説 新卒」などのキーワードでネット検索してみましょう。
一人ではなく誰かに後押ししてもらう
自分一人で動くのが億劫だったり不安だったら、誰かに後押ししてもらいましょう。
今まで通りの就活でいいのか?これからどうやって動いていけないいのか?
そんな想いを共有し相談できる相手を見つけていきましょう。
そんな貴方を待っている就職支援従事者がたくさんいます。
私自身もその一人として、これから紹介するキャリアセンターの就活アドバイザー、また就活エージェントのキャリアアドバイザーとして、就活を再開した学生をサポートしてきました
学校のキャリアセンター
一番身近なのが学校のキャリアセンターの就活アドバイザーですね。
「今まで何やってたんだ!」と怒られるかも、なんて不安があるかもしれませんが、そんな事はありません。
ちゃんと寄り添ってくれると思いますよ。
ただデメリットがいくつかありまして、
・時期によっては面談の予約が取りにくい
・既に一つ年代が下の24卒の学生が相談に来ているので少し気まずい
こんな状況があるようです。
そんな時は、以下紹介する就活エージェント(新卒紹介)をおススメします。
就活エージェント(新卒紹介)
就活再開後の力強い味方になってくれるのが、就活エージェント(新卒紹介)です。
ここでは、学生一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがついて、内定まで就活をサポートするサービスを提供しています。
学生の就活状況や志向をヒアリングし、その上で一人ひとりの事情に応じて最終的には企業を紹介してくれます。
提出書類の見直しや面接対策などのサポートもあり、今までの就活の課題点を見つけて解決してくれるのも心強いですね。
とにかく、久しぶりに就活を始めると、どの企業が新卒を継続して募集しているのか?
判断がつきにくいですよね。
この時期に確実に新卒を募集している企業を知ることができるのが大きなメリットです。
また公には募集していないけど、非公開にしている優良求人なんかも就活エージェント(新卒紹介)に存在するのも魅力といえます。
二人三脚で就活を並走してくれるイメージですね。
是非こうした就活エージェント(新卒紹介)に登録して見てください。
登録後はキャリアアドバイザーとの面談がありその後の就活の流れを一緒に作ってくれます。
就活エージェント(新卒紹介)を具体的に紹介している記事がありますので、そこから登録して見てください。
また就活エージェント(新卒紹介)ってそもそも何?どんな仕組みなの?という基本的なことを詳しく知りたい方はこちらを参照ください。
就活再開後の風景~まとめ
私は就活を一旦休んでその後再開した学生の事例をたくさん見てきました。
就活を休んでしまうって挫折に聞こえるかもしれませんが、実際にマインドチェンジして成長している学生が多いですね。
就活はこうすべきだ、他の学生もやっている、など就活に関する色んな情報に振り回され、自分を見失っていた学生が、なんか吹っ切れて自分は自分でしかない、という感覚を持って、堂々としている様子に変わっていて清々しい印象ですね。
やっぱり一旦休んでいたこともあって、今度はなんとしてでも決めてやるという覚悟が感じられる学生。
とにかく必死な姿勢や言動は、企業の心を揺さぶります。
就活に行き詰まりを感じていたら、いったん休むのもOKです。
就活のリセットのためですね。
そして、リフレッシュした新しい自分自身で再度就活に臨んでいきましょう。
きっと今までと違う風景が見えるはずです。
今回は以上となります。