・まだ内定なし、不安でどうしようもないしもう疲れた。
・もう行きたい企業がない!いっそのこと就職留年か就職浪人を考えようかな?
・就職留年か就職浪人はやっぱり後悔する?卒業までに何とか就職したほうがいいのか?
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
◆ 未内定の理由を振り返り、これからどうすべきか考える
◆ これからの道筋は3つに集約される
◆ 就職留年とは?メリット・デメリット
◆ 就職浪人とは?メリット・デメリット
◆ 【結論】卒業ギリギリまで頑張ること
◆ 卒業までに決めたい就活生をサポートする場所
この記事を書いた人
大学のキャリアセンターアドバイザーとして、未内定学生の就職サポートを行い、卒業間際の内定を実現してきた実績があります。
企業の新卒採用サポートも行い、卒業ギリギリまで学生との採用マッチングを実現してきました。
24卒だけど、まだ内定が無くて、どうしようか迷っている。
いっそのこと、
・再度就活を行うために留年も考えてみる(就職留年)
・留年は難しいから卒業した後に継続して就活する(就職浪人)
こうした道も考えてみてもいいかも!と思っている就活生の皆さん!
結論から言うと、
卒業ギリギリまで就活を頑張りましょう。
なぜそういう結論になるのか?
就職留年・就職浪人のメリット・デメリットをお伝えしつつ、その理由を解説します。
そして、そんな迷える24卒の学生の就活をサポートする場所がありますので、おススメを紹介します。
決して一人で悩みを抱え込むことはありません。
まだあきらめるのは早いと思います。
本記事を参考にして、是非内定を決めてください。
内定がない理由を振り返り、これからどうすべきか考える
まずは、なぜ今まで未内定だったのか?
原因を探り、しっかりと自分と向き合ってみる必要があります。
筆者は今まで大学のキャリアセンターの就活アドバイザーとして就活生の相談に乗ってきましたが、最終学年の夏から冬にかけて、まだ内定が無い学生の例を色々みてきました。
一例を挙げると以下のようになります。
・公務員に絞って頑張ってきたが、公務員試験が振るわず、急遽一般企業の就職に切り替えた。
・部活をギリギリまで現役で頑張ってきた。海外に留学していて帰国が12月になった。
・課外活動(音楽や声優、演劇など)に力を入れており、当初就職は考えていなかったが、将来のことを考えて一般企業への就職に切り替えた。
・アルバイト先の企業から、そのままウチで社員として働かないかと打診を受けていて、半分その気になっていたが、いつの間にかその話が立ち消えになって、就活を考え始めた。
・就職活動をしていたが、うまく行かず一旦休んでいた。そのままズルズルと就活をしないまま今になってしまった。
・どうしても行きたい業界(業種)へのこだわりが強く、そこしか受けていなかったが全滅してしまった。業界など他に切り替えることができなかった。
・実はあまり働きたくない、就活が面倒でやる気が出ない、といった理由であまり就活自体をしてこなかった。
・景況の突然の悪化により、採用中止や内定取り消しになった。
自分に当てはまっている例はありますか?
最後の景況悪化の事例は外部要因なので除きますが、まだ内定が無いまま今になったのは結局のところ、自らに要因があるかもしれませんね。
でも、過ぎたことはもう振り返っても仕方がないですね。
他の活動で頑張ってきた人も、正直就活にあまり力を入れなかった人も、
気持ちを切り替えて、これからどうするかを考えていきましょう。
これからの道筋は3つに集約される
それでは、これからどんな道筋があるのかを整理していきます。
主に3つの選択肢があります。
①就職留年をして、来年度再チャレンジする
②未内定のまま卒業して就職浪人、既卒で就活をする
③卒業までに何とか就職を決めるよう頑張る
結論としては最後の、
卒業までに何とか就職を決めるよう頑張る
この一択だと思っています。
筆者は今まで長年にわたって、
・キャリアセンターの就活アドバイザーとして
・企業の採用担当として
上記3つのパターンの学生に接してきましたが、
就職留年や就職浪人を選択した学生の苦労や後悔している様子をたくさん見てきました。
こうした経験から就職留年・就職浪人はおススメしません。
ただ、筆者の考えだけでは、判断に迷うかもしれませんね。
もう少し深掘りして、
具体的に就職留年・就職浪人の実態について、メリット・デメリットに分けて紹介していきます。
就職留年とは?メリット・デメリット
就職留年は、卒業の時期を1年遅らせて留年という形を取ります。
学生の立場のまま次年度の新卒学生として就活を改めて行うことになります。
卒業に必要な単位を取得している場合は、大学のキャリアセンターに相談しましょう。
留年の手続きを進めてくれると思います。
メリット
①貴重な新卒カードが使える
何と言っても、次年度にも貴重な新卒カードを駆使できるので、その点が最大のメリットです。
新卒カードは、基本的に一生で一度しか手に入れることができない貴重なもので、実務経験がなくても優良企業に入社できるチャンスがあります。
就職留年をして次年度に新たな気持で就活を行ったら、今度はうまく行きそうだという前向きな気持ちにもなるかもしれません。
②応募する企業の選択肢が多い
新卒ということは、新しい年度で企業の新卒採用もリセットされます。
新卒採用を予定している企業全てに応募するチャンスが再度訪れるということです。
企業の選択肢が多い点がメリットです。
③余裕をもって就活が出来る
既に卒業に必要な単位は取得している、または数単位のみ残しての学生生活になります。
試験のための勉強に割く時間もあまりないため、時間的に余裕があり就活に集中できる点もメリットです。
④就活の経験や情報がある
もし前年度に就活をしていたのであれば、就活で必要となる情報や経験があるので、その点は有利に働くことがあるかもしれません。
他の学生は初めての就活で色々不安の中で活動をしていますが、経験を通じて就活全体を俯瞰した上で計画を立てていくこともできます。
ただし、前回の課題や反省点をしっかり見直して次に活かすということが条件です。
デメリット
①学費がかかる
留年するからには、当然学費がかかります。
そのお金はどこから出るのでしょうか。親とも話し合い、了解を得る必要があります。
または自身でアルバイトで稼ぐことになります。
アルバイトに熱中しすぎて、就活がおろそかにならないよう注意しなければなりません。
②留年理由の説明が難しい
企業の面接では、留年した理由を聞かれるでしょう。
なぜ留年したのか?
この問いにどう答えますか?
本音は「就活に再度チャレンジするため」ですが、そのまま伝えたとしても、また他の言い訳を考えても、企業が納得できる内容にはほど遠いことが多いです。
理由について面接官からどんどん深掘りされていくと、最後はグダグダになってしまうケースをたくさん見てきました。
きちんと対策を練っていく必要がありますが本当に難しいですよ。
就職留年をしたことを後悔するのは、この壁を超えられなかった時です。
③孤独になりがち、メンタル維持が難しい
初めての就活の時は、周りの学生も同時に活動していたので、お互いに情報交換をしたり、励まし合ってモチベーションを保っていたかも知れません。
でも就活留年での就活では、そのような仲間は周りにいません。
友人はもうすでに社会人。
会ったとしても、周りはキラキラして希望に満ちているのに自分はまだ就活中。
何か置いて行かれたような孤独感に苛まれるかもしれません。
就職浪人とは?メリット、デメリット
就職浪人は、一旦卒業して既卒として就職活動をすることになります。
生活資金を得るために、アルバイトをしながら就職活動をする方もいるようです。
基本的に採用に関しては中途採用枠になります。就業未経験となりますので、未経験者でもOKな求人を探していく必要があります。
メリット
①自由に時間を使うことが出来る
学校を卒業しているわけですから、自分の時間は基本的に自由に使えます。
場合によっては、アルバイトをしながら就職活動を行うこともあるかもしれませんが、それでも自分で時間をやりくりできるので、その点では動きやすいと思います。
②企業研究や面接対策など経験が活きる
学生時代に就活をしていた経験があれば、その時の経験を活かすことが出来るかもしれません。
面接などは場数を踏むことも重要ですが、多少なりとも経験を積んでいれば、余計なプレッシャーや緊張は感じずに済みますね。
デメリット
①新卒カードが使えない
学校を卒業しているので、基本的に新卒として就職活動をすることはできません。
新卒カードは使えないという点は、新卒で就活をすることに比べるとデメリットになります。
②未経験中途採用枠で求人が限定
既卒として就活をすることになります。
応募の対象企業は、未経験可能な中途採用枠です。
中途採用は、基本的に経験者を求めるケースが多いので、未経験可能な求人は限られてきます。
③情報収集が難しい
新卒の就活では、新卒学生対象の就職サイトがいくつかありますので、そのサイトを見れば新卒を募集している企業にアクセスすることは容易でした。
既卒の場合は、就職サイトのようなまとまった情報があまりありません。
そのため自分で探さなければならず、仮に未経験でもOKと求人で謳っていても、実際は経験者が優先されるケースも多く、応募企業を探すのに苦労することになるでしょう。
※既卒を対象とした転職エージェントはあります。
ここでは既卒(未経験OK)の求人に出会うことが可能です。
④モチベーションの維持が難しい
まず、新卒の就活とは勝手が違います。
特に同じ立場の人が周りにいないということで相談できる人もいないため、孤独な活動になりがちです。
もう卒業してしまったら、キャリアセンターなども活用できませんね。
そのため、自分で気持ちをしっかり持っていないとモチベーションの維持が難しいケースがよく見られます。
就活と並行してアルバイトをしている人などは、アルバイトに慣れてくるとそのまま就活をやめてしまって、しばらくアルバイトで生活していこうという考えになってしまうことが多いようです。
⑤企業の視線が厳しくなる
応募した企業で面接まで行くと、
「なぜ就職しないで卒業したのか」
「学生時代に就活はしていたのか」
など、必ず聞かれると思います。
企業としては、まずこの点を確認したいと考えているので、どうしても初めから厳しい視線が向けられる可能性があります。
上記の質問に、企業が納得する明確な答えを話せるでしょうか?
現実的には自信を持って話すことは難しいケースが多いですね。
⑥就活が長引くと、ますます厳しくなる
既卒での就活が長くなると、その間は職歴はブランクとなります。
アルバイトをしていたとしても基本的には職歴とはみなされないことが多いので、卒業後の職歴は無しとなってしまいます。
職歴のブランクが長くなればなるほど、就職は不利になるというのが現実です。
【結論】卒業ギリギリまで頑張ること
以上、就職留年、就職浪人のメリット・デメリットを解説してきました。
メリットに比べてデメリットの方が重いですよね。
もちろん、デメリットを克服して、就職を果たす人もいますが、想像以上に苦労します。
その苦労を考えたら、卒業までのギリギリまで就活を頑張るという選択をした方がいいです。
私は長年未内定の学生のサポートをしてきましたが、今までで一番内定が決まった日が遅かったケースを紹介します。
卒業式まで1か月という段階で、まだ内定が無かったある学生が私のところに相談しに来ました。
そこで、ある企業を紹介して内定まで二人三脚で一緒に対策をしていきました。
その結果、卒業式を終えた3月26日に初めて内定が出ました。
納得できる企業でした。
そして4月1日に入社です。
決してあきらめなかったこと、もう後がない覚悟と必死さがあったことが、企業に響いたようです。
このような事例はこれ以外でもたくさん見てきました。
就職を早く決めても、ギリギリで決めても、4月1日に社会人になるのは一緒です。
まずはギリギリまで本気になって頑張っていきましょう。
そんな覚悟を決めて行動している学生を評価する企業は必ず存在します。
卒業までに決めたい就活生をサポートする場所
それでは、ギリギリまで頑張る決心をした学生を採用したいと考えている企業はどこで見つけたらよいか?
24卒の学生向けに最後までサポートする所があります。
具体的には「就活エージェント(新卒紹介)」というサービスを提供しているとことですね。
こうしたサービスに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが24卒を募集している企業を学生の適性や希望に合わせて紹介して、内定までサポートしてくれます。
※「就活エージェント(新卒紹介)」って何?不安な方はこちらの記事を参照してください。
24卒募集の企業でも、採用予定数に達すると採用終了してしまう可能性がありますので、少しでも早く登録しておきましょう。
相性もありますので、複数登録しておくのが良いと思います。
利用は無料なので安心です。
それでは、筆者の長年の就活支援の経験から、「就活エージェント(新卒紹介)」を3社ピックアップして紹介します。
①【キャリアパーク就職エージェント】ポート株式会社
最短3日内定
上場企業が運営しているから安心 大手有名企業のグループ企業内定実績あり 就活情報メディアの『キャリアパーク』を運営 厳選された約300社のなかから一人一人におすすめの企業のみをご紹介おススメです。
まずは登録してみて、どんな企業に応募できそうか?
確かめてみましょう。
②【キャリセン就活エージェント】 シンクトワイス株式会社
新卒就職エージェントのパイオニア
ナビサイトでは出会わなかったような企業と出会える 年間取引企業1,000社以上、非公開求人多数 キャリアカウンセリングや就職対策が充実併せて【キャリセン就活エージェント】にも登録しておきましょう。
③【UZUZ 新卒】 株式会社ウズウズ
利用学生の満足度97%の面接対策!
厳しい自社基準でブラック企業を徹底排除 大手企業からベンチャー企業まで優良企業多数 後期就活を徹底サポート最後に【新卒エージェント UZUZ】にも登録しておきましょう。
その他にもおススメの就活エージェントについて書いた記事がありますので、こちらも参照してください。
まとめ
就職留年や就職浪人について、メリットやデメリットをお伝えしました。
読んでいただいた通り、デメリットの方が大きいです。
もちろん、就職留年や就職浪人をして良い結果を手に入れた人もいますが、険しい道だったことは確かです。
でも卒業までに何とか内定を得るように頑張っていきましょうよ。
もう後がないという覚悟をもって活動している人を見逃さない企業は必ず存在します。
もうひと踏ん張りです!