Web面接にまだ慣れてなくて不安、対策や注意点を知りたい。他の人の失敗例なんかを事前に知ることが出来れば準備できそう。
このような不安にお答えします。
本記事の内容
◆採用担当の筆者が遭遇したWeb面接の残念な失敗事例
◆その他想定される失敗例と対策
この記事を書いた人
・企業の採用コンサルティングや実際の採用選考に携わっています。
・大学などの就職講座や就活カウンセラー歴15年、採用現場のリアルを学生に伝えるのが仕事です。
本記事では、Web面接の現場で起こったNG事例を参考にしつつ、どんな行動がNGなのか、どう対策をすればよいのかについて解説していきます。
Web面接は数をこなして慣れてくればきちんと対応できるようになるので、そんなに心配はいりません。
でも自分では問題ないと思っていても実はNGな行動をしてしまっているケースが見られます。
NGな行動だったとしても企業が指摘してくれるとは限りませんので、なかなか自覚しにくい面があると思います。
今回は、実際に企業の新卒採用に関わり、Web面接を行っている私がリアルな現場で見た事例を紹介していきます。
他人の事例から学んで、Web面接を乗り切っていきましょう。
Web(オンライン)面接の失敗事例と対策
コロナ渦の中で、私が関わっている企業でも全面Web面接に切り替えていきました。
私が今までWeb面接を実施してきた中で、これは改善した方がいいという失敗事例を紹介します。
まずは気軽に読んでみてくださいね。
部屋の蛍光灯や陽射しの影響で暗くて顔がよく見えない
部屋の蛍光灯や陽射しが逆光になってしまっていて、顔が暗くなってしまい表情がよく分からない例ですが、これは結構ありました。
話していても表情を読み取ることが出来ません。
特に眼鏡を掛けているとさらに目の表情が不鮮明になります。ほぼ分かりません。
さらに眼鏡の例でいうと、部屋の蛍光灯の光が眼鏡に映ってしまい目が全く分からない例もありました。
眼鏡に蛍光灯しか映っていないんです。
事前に蛍光灯や陽射しの方向を確認をして逆光にならないようにカメラを設置しましょう
部屋の様子が丸わかり ちょっと恥ずかしい例も
カメラによっては意外と広域に映すので部屋の様子が丸わかりな例は結構ありましたね。
散らかっていて整理整頓がされていない部屋、部屋干しの洗濯物がそのまま映っている。
あとは趣味と思われるポスターを張っていたりグッズが所狭しと並んでいる。
別に悪くはないですよ。
でも状況によっては面接官も一瞬引いてしまうことがあります。
モノによっては映ったら都合悪そうなものはあらかじめ片付けておいてほしいですね。
出来れば背景が部屋の壁になるようにカメラを設置しましょう
服装が普段着、というか部屋着? そして面接中に歩き回る
映ったのはTシャツ姿の学生。普段着のままで面接を受けるということかな。
まさかとは思いますが、数例ありました。
さらに面接が始まってから閉め忘れたふすまを閉めに歩き回って、その部屋着、全身が映ってしまいました。
そのまま面接が始まりました。
くつろいだ雰囲気でリラックスするのはいいんですけどね。
でも面接ですので、臨む姿勢としてはアウトです。
服装については通常の面接と同様です。基本スーツ、時期によってはクールビズ、また企業によっては私服OKのケースもあるので指示に従ってください
あれ?何か映り込んでます?誰かいます?
面接が始まったのですが、何か下の方でもぞもぞ手を動かしている感じの学生。
しばらくするとテーブルの下から何か動物の耳のようなものがチラチラ映り始めたと思ったら、子猫の顔が出てきました。
「すいません」とお詫びしつつ、テーブルの下で子猫を抱っこしながらの姿勢で面接が始まりました。
でも子猫がじっとしているわけがなく、顔を出しては次第に学生の肩の方に上ってきたり動きだしました。
しまいには学生の腕の中を飛び出し、部屋を歩き回り部屋にかけてあったタオルを引っ張って剥がしたりとやりたい放題になってきました。
しぐさが可愛すぎて、学生の話が入ってこなくなるのを必死にこらえて面接を続けました。
そんな状況でも学生は一切動じずに、面接を受けていました。
しかも最高のパフォーマンスでした。
学生に事情を聴いたら、「別の部屋に残しておくのがかわいそう」
とのことでしたが、気になって話が入ってこないんですよ。
ペット等飼っている方は、画面に映らないように管理しておきましょう
鳴き声とかもあるので別の部屋がいいかもしれませんね
何か見ながら話していませんか?
面接していると、ちらちらある方向に目線が行っています。
話すタイミングと重ね合わせると、何かメモを見ながら話している感じがします。
ひょっとして面接の回答例とか見ながら話しているんじゃないかと、ちょっと疑ってしまいます。
こちらからは確認できないことですけど、懸念材料となってしまいます。
まず想定問答などが書かれたメモを見ながらの面接はNGです
また疑われないためにテーブルや画面に余計なメモなどは置かないようにしましょう
顔の位置がおかしい!カメラと画面の位置の問題?それとも設定の問題?
・画面が横向き
→こんな感じで画面に登場しました。改善できるか確認しましたが改善方法がよくわからないということでそのまま面接となりました。
・なぜか顔が斜め45度(全く目線が合いません)
→そもそものカメラと位置関係がどうなっているのか。こちらはカメラの位置を調整してもらい改善しました。
・ものすごく上から目線
→たぶん、カメラが低い位置にあるのでしょう。特にスマホだとこうなってしまうケースがありますね。上から見下ろしている感じで印象が良くありません。
・顔が近すぎ
→極端な例だといきなり口元しか映っていないケースがありました。口の中が丸見えです。その後位置を調整してもらいましたが時間がかかってしまいましたね。
事前に自分がどのように映っているかテストをしておいてください
以上、Web面接で私が実際に遭遇した例でした。
クスっと笑ってしまいそうなケースもありますが、面接ですのできちんと評価されますので気を付けたいですね。
今回紹介した事例も事前に自分がどのように映るかを確認して準備をしっかりやっておけば解決できる問題ですね。
上記のような状況になった時、直ちにすべての面接評価がNGになるとは限りませんが、やっぱり不利になることは間違いないでしょう。
Web(オンライン)面接で他に注意すべきこと
上記の実例以外でも起こりうることがありますので補足したいと思います。
回線が不安定
回線が不安定だと、音声で結構長いタイムラグが発生している、音声が途切れがちで話している内容が分からない、映像がフリーズしてしまうというトラブルが発生してしまいます。
これはお互い結構なストレスとなります。
事前に回線が良好かどうか確認しておきましょう
余計な音を拾ってしまう
デバイスの性能によっては、意外と周辺の音まで拾ってしまうケースがあります。
他の部屋のテレビや家族の話し声、車や電車、防災無線等など外の音などですね。
出来るだけ静かな環境で臨めるように準備しておきましょう
クリック音や通知のアラーム、他の作業していない?
こうした音が聞こえていると、面接中に何か他の作業をしているのではないかと勘繰ってしまうケースがあります。
別のアプリ等は全て閉じて、通知等もオフにしましょう
全く目が合わない
面接中ほとんど目が合わずに終わってしまうことが良くあります。
決定的なNGではありませんが、印象は良くはないですね。
面接官には伏し目がち、目をそらしているという印象を与えてしまいます。
Web面接では、対面の面接以上に表情の良し悪しは重要になります。
画面を見ていると面接官とは目が合いません
なるべくカメラを見ながら話すようにしましょう
ここまでWeb面接の現場で起きていることや注意点を解説してきました。
事前準備で大半は解決できます。
やはりきちんと準備をして環境を整えて面接に臨む学生の評価は高くなります。
慣れの問題もありますが、ちょっとした準備の違いで差がついてしまいます。
しっかりと準備をしていきましょう。
併せて読んでおきたい、面接で気を付けておきたいことについて以下の記事も参照ください。
今回は以上となります。